水曜日、シフトA《青》

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「…よろしくお願いします」








あぁ、じゃあまずは…と渡辺さんに教えてもらうことになった。









店頭のcloseの札をopenに変えて、今日の営業が始まる。








幸いにも水曜日だからか、お客さんの入りもまばらで接客の合間を縫って教えてもらう。特に、午前は常連さんが多いようでお客さんも慣れている。







やる事は前のバイトと大きな違いはなく、今のところ問題がなくて安心した。








「基本的にはこんなとこかな、何かわかんないことあったらまた聞いて」








「はい、ありがとうございます」








「藤野さんって大学生何年生なの？」








「今3年生です」








「えっ、同じ歳なの！？でも大学違うからな…」








というと渡辺さんはしまった！という顔をする。








「あ、いや、なんか…あっ！！そろそろ藤野さん休憩入らない？」








店長ー！とキッチンにいる店長を呼び、藤野さん休憩回しますか！と聞き、ドタバタと休憩に入ることになった。








「じゃあ1番いただきます」









そうフロアにいるスタッフに伝え、休憩に入る際にもらった美味しそうな賄いに胸を躍らせながらバックヤードへ向かう。








1番が休憩の意味だよと教えてもらったので早速使ってみる。こういうお店独自の言葉を使うと仲間になれたみたいで嬉しい。








バックヤードで賄いを食べながらふと思った。








「あれ、私渡辺さんに大学どこかって言った？」

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