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天才と縁談と乱入者 ページ18
｢縁談？｣
小鳥遊神秘｢ああ。こんな状況で悪いとは思うが、お前には前もって話しておきたくてな。家に戻ってもらったのも、その為だ。血原草子の遠くの親戚、本家の血原家の長男がお前を指名したのだ。｣
｢......理由。｣
小鳥遊神秘｢お前に一目惚れしたと。それから我が小鳥遊家に資金の援助をしてほしいと、図々しく頼んできたよ。お前はカウレスのことなど好きではないのだろう？結婚するなら誰でもいいと聞いた。俺もあの男は気に食わん。｣
｢そうだね。私に気を取られて、成績でも落ちたら先生が困る。先生の生徒の評価も、その父親も。噂というものは伝染するものだ。血原家の立ち位置としては？｣
小鳥遊神秘｢表社会の人間、玩具メーカーの社長のご子息だ。｣
｢分かった。ちょうどフィオレさんがこちらに来たようだし、少し話をしてくる。お父さんは彼との縁談を進めてくれ。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月14日 8時
