401話 日記って書く事が多いと逆に書けないですよね! ページ10
『ふぅ……こんな感じかな?まぁ変だったら直してもらおう』
あれから皆で部屋に戻り、私は頭と体を洗う為に1人でシャワーを浴びた
本当は混浴してる時でも良かったんだけど、服きてたしそもそも駄目みたいだから仕方ない。それが外のルールだ
ナカイさんから貰った浴衣の着方を見ながら頑張ったが、初めてにしては上手くできた……気がする
私の後に代わりばんこで、3人もシャワーを浴びるみたいだから早く皆の所に戻らないと。
ここのシャンプーの香りを纏った滴る髪を、タオルで被せながら足早に3人の元へ向かった
・
『お先です!』
ガタンっと勢いよく引き戸を開け 和室の方の客室に戻れば、3人が仲良く机の上にしおりを開け日記を書いていた
最初 内容を考えていたのか表情が少し険しかったけど、私が入ってくるとその表情を緩ませた
「おぉもう上がったのか。んじゃ、次俺様が浴びて来るか」
「待て左馬刻。まだお前書き終えてないだろ」
「あぁ?ンなもん上がった後でも直ぐ書けんだろ」
「と言って1文字も書けていないのは何か理由があるのか?」
「う゛っ……。」
成程。私は書きたい事が多過ぎて纏められるか不安なのに、左馬刻さんは真逆なんだ
痛い所を突かれた左馬刻さんは、苦虫を噛み潰したような表情をしながら座り渋々という形で日記と向き直した
2人はどうなんだろ、と近付いて覗いてみると意外と2人もあまり書けてなくて、5分の1ぐらいしか埋められてなかった
ってか、2人共 字が綺麗だな
「この歳で日記は書かないですから……。どう書けばいいのか考えていると時間だけが進むんですよ……」
「小官も上官に自身の戦績を纏め提出する事はあっても、感想文を提出する事は無かったからな……。気持ちを文字にするのは難しい……」
悩む様に腕を組み苦笑いする2人。そっか、皆今日の出来事を纏めるのに苦戦してたのか
左馬刻さんはと言うと、前髪をくしゃりと掴み日記を睨んでいた
「ったく……あのクソリーマン……。ンで丸々1ページを日記にしやがンだよ……3行でも十分だろうが……」
『そんなに書く事ないんですか?私、1ページでも溢れそうなのに』
「あぁ?日記なんて全部 どこどこに遊びに行って、何々をした。楽しかった。 で片付けられんだろ」
「小学生以下かよ。そこら辺のガキの方がまだマシな日記書くぞ」
「あ゛ァ!?るっせーなウサポリッ!」
怒鳴ってはいるが、それでもちゃんと書こうとしてるので流石だなと心の中で思った
402話 日記って楽しいですね!!→←400話 こうなったらどうにでもなれっ!!
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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時