425話 チームじゃないけど仲間……ですか ページ34
「A、しっかり撮れたか?」
『最初は撮れなかったですけど問題なしです!激レア左馬刻さんのデレ、ですっ』
「なッ!!?今の撮ってやがったのかッ!?」
理鶯さんが親指を立て尋ねてきたので、笑顔で同じ様に返す
そう!私の中の激レアセンサーがピコンッ!と反応したので咄嗟にスマホで録画したのだ!
怒りか恥ずかしさか、顔を真っ赤にした左馬刻さんは身を乗り出し、私のスマホを奪おうとするけど、理鶯さんと銃兎さんにそれを遮られる
「まぁいいじゃないですか左馬刻。別に誰かに見せつける訳じゃないんですから」
「そうだぞ。銃兎の仕事の写真も、約束を守り小官にすら見せていないのだ。安心しろ」
「その写真の事は忘れてください理鶯」
ぐぬぬ……と険しい表情で私を睨むが、今の左馬刻さんは怖くないので今の内に鍵をかけてお気に入りフォルダに移動、っと
「チーム、というのを大切にしているんですね左馬刻君」
「ふんっ、ハンドサインで撮るのは文句ねぇが、俺らのしかしねぇからな。銃兎、理鶯、テメェらもすんじゃねぇぞ」
「王の命令なら従わなければなりませんね」
「了解した」
不器用だけどチームを思う心が強いリーダーの言葉に2人は笑顔で答える。麻天狼の3人も自分達のハンドサインで撮る事にしたようだ
――なんだけど……
『わ、私ってピースでいいですかね?』
私は無所属なのでハンドサインがある訳ない。だからといってこの方々のハンドサインをするのも恐れ多い事この上なし
なので、苦笑いで聞くと左馬刻さんが目を眇めた
「Aは本当はどうしてぇんだ?」
『2チームのハンドサインをやってみたいですけど、恐れ多いので大丈夫です』
「ふふっ、遠慮する事はありませんよ?貴女なら我々のハンドサインをしても問題ありません。左馬刻君はどうですか?」
「ハッ、確かにMTCは俺ら3人だけだから普通はさせねぇが、Aなら話は別だ。“チームじゃねぇが仲間”だからな。カッコよく決めろよ」
「こうだからな」 右手で銃の形を作るとバンッと撃つ仕草を決める左馬刻さん。『了解です!』と私も真似して撃ってみると満足そうに笑ってくれた
「では先ず、MTCのハンドサインをした後、麻天狼のハンドサインでもう1枚撮りましょうかAさん」
「コイツにもさせねぇぞ先生」
「おや?Aさんはラップバトルとは無関係なので問題ありませんよね?それに本人もやりたいと言っていましたし」
「スゲェ食い下がってくるな……」
426話 戦いにも色んな物があるんですかね→←424話 ハンドサインなんてあったんですね!!
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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時