424話 ハンドサインなんてあったんですね!! ページ33
「俺ァパス、ンなもん恥ずかしいわ」
「そうですね……自然体を撮られるならまだしも肩を並べて“はいチーズ”なんて……」
「やっぱりお2人もそう思いますよね」
一二三さんと寂雷さんはやる気満々なのに、左馬刻さん銃兎さん独歩さんの3人はそうでは無いみたいだ。やりましょうよー、と口を開こうとすると、それより先に理鶯さんが開いた
「この様な物はあまりやらないので記念にと思ったが……やはり貴殿らには羞恥的に思うのだな……」
「ならば仕方がない」そうため息をつく理鶯さんの肩は酷く落としていた
「そ、そういう事ならしゃ、しゃーねぇな銃兎!」
「そ、そうですね!たまにするのも趣があっていいかもしれませんね!!ね!観音坂さん!」
「え!?あ、は、はい!」
あまりにも落ち込んでしまった事に慌てた3人は不自然なくらいにやる気を出す。理鶯さんは「そ、そうか……?」と戸惑いながらも、少し嬉しそうだ
仲間思いだなぁって口元が緩むのを何とか隠しながら、カメラをミニ三脚にセットする
「ピースが恥ずかしいなら、僕たちのハンドサインをし合うのはどうかな?」
『ハンドサイン……ですか?』
――一二三さん曰く、ラップチームにはそれぞれハンドサインがあるらしい。チームの象徴で色々な場面でしているとの事だが……雑誌には載ってなかったぞ?
「ふむ……し合う、という事はMTCのハンドサイン、麻天狼のハンドサイン合計2つの写真を撮るという事か?」
「そうだよ!この機会にするのもいいかと思ってね!」
「成程、MTCのハンドサインをするのは新鮮でいいですね」
「お、俺的には恐れ多いんですが……」
「まぁいいんじゃないんですか?私的にはそちらの方が恥ずかしさを感じないので」
ハンドサインで撮る、という案は意外と皆に好評で話が進んでいたのだが、左馬刻さんただ1人は不満げに眉間に皺を寄せていた
理鶯さんが何か不満があるのか尋ねると「あー……なんつーか……」とガシガシと頭を掻きながら言葉を続ける
「今はラップバトルを忘れて敵関係なく旅行に来てるのは分かっちゃいるんだが……。その……例え先生でも譲れねぇ……MTCのハンドサインは俺らだけのモンつーか……。俺や銃兎、理鶯以外はして欲しくねぇ……って……」
恥ずかしくなったのか、口篭り視線を迷わせる。元々肌は白いので少しでも頬や耳の縁が赤くなると、分かりやすいくらいに目に映り照れている事が窺えた
425話 チームじゃないけど仲間……ですか→←423話 その筈なのに何だこの違和感……
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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時