423話 その筈なのに何だこの違和感…… ページ32
各々注文した物が届き一斉に食べ出す。好きな物や気になった物多種多様な物がテーブルの上に並べられている
一二三さんはカルボナーラ、独歩さんはオムライス、寂雷さんは温泉豆腐定食、理鶯さんは親子丼を頼んでいた
いつもサバイバーな食事をしてる理鶯さんが、親子丼にがっついてるのが新鮮に感じてついまじまじと見てしまう
「どうかしたか?」
『あ、すみません見すぎてましたね……。いやぁ理鶯さんが珍しい物食べてるなー、って』
視線に気付いた理鶯さんは口に含んでいた物を飲み込むと軽く首を傾げ尋ねる。正直に話すと左馬刻さんと銃兎さんも思っていた様で小刻みに首を縦に振っていた
「確かに普通の物食べれたんだな」
「よく貴殿らとは中華街で食事をしているが?それに昨日も旅館で蟹を食べていたではないか」
「そうなんですが……なんですかねこの新鮮さ……」
「……?」
言い表せない違和感を感じる私達に理鶯さんは怪訝な目を向けながらも食べ進めていく
あ、そうだ
自分の仕事を思い出した私は、そろぉ……とリュックからカメラを取り出し今の光景を撮り納める
カシャカシャカシャ――
「いや撮りすぎだろ」
『昨日の食事を撮っていないですからね』
「それで元が取れるんですか……?」
突如として鳴り響いた連写音に左馬刻さんは苦笑いしながらツッコミを入れる
カメラに写っている景色は皆が談笑しながら色とりどりの食事をしているごく普通の光景だ。でも、それは私にとっては普通じゃなかった。皆からしたら当たり前でも私からしたら幸せな絵なのだ
ふっ、と息を漏らしもう一度撮ろうとすると、一二三さんがとある案を出した
「そうだ。折角だから写真撮るんならピースしようよ独歩君!」
「はぁ?こ、こんな歳になってピースなんて恥ずかしいんだが……」
「ふふっ、学生時代よくピースして写真を撮っていましたし、懐かしみながらするのもいいですね」
「せ、先生……」
『いいですね!青春っていうモノですかね!して下さいよ!ちゃんとバッチし納めますから!』
「小さめの三脚もあるし、タイマーをセットして仔猫ちゃんも写ろうよ。ずっと撮ってばかりだと、僕達も寂しいよ」
『え、いいんですか?』
「無問題さ!さぁMTCの皆もピースピース!」
少し恥ずかしがっている独歩さんの肩を抱き3人に話を振ると、理鶯さんはノリノリで「こうか?」と聞いて左馬刻さんと銃兎さんは口角を引き攣らせ遠慮していた
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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時