【ヒプマイ】オートマタ・イストリア -8章- 貴方の価値観を壊したい

422話 仲がいいのか悪いのか……？ ページ31

暫く皆と食べ歩きやお土産屋に行き、買い物を楽しんでく事数時間。もうお日様は真上に上り詰め飲食店が繁盛する時間帯になった

休憩がてら近くにあった飲食店に入り、昼食をする事にした



｢つーか、あんだけ食べてたくせにまだ食えんのかよ｣

『別腹と言うやつです』

｢それはデザートの時に言うんだよダボ｣


8人がけのテーブルに座りリュックを空いた椅子に置いていると、ため息混じりに左馬刻さんに言われた。『そうなんですね』と苦笑いしながらテーブルに置いてあるメニューを見てみると、どれもこれも美味しそうな物ばかりだった


｢ふむ……。普段、飲食店に行く事が少ないから悩むものだな……｣

｢左馬刻。ピーマンの肉詰めがありますよ｣

｢それなら、餡子マシマシおはぎ ってのがあるから頼んでやるわ｣

｢せめて普通のおはぎにしてくれ……っ｣

｢ははっ、仲がいいんだねあの2人は｣

｢あぁそうだぞ。2人は仲良しさんだ｣

｢誰がこんなウサ公と仲良しさんだボケッ！｣

｢こんな問題行動しか起こさない万年アロハ野郎とは仲良くしたくありませんねぇ｣

｢ンだと万年発〇期野郎ッ！！｣

｢テメェ公共の場で何つーこと言ってんだわいせつ罪でしょっぴくぞォ！｣

｢上等だゴラァ！やってみろや返り討ちにしてやンよ！！｣

『もぉ2人共……』

｢あ、あの……周りの視線が痛いんですが……｣

｢ふふっ、左馬刻君、銃兎君。はしゃいでしまう気持ちは分かりますが、少し静かにしましょうか。他のお客様が怖がってますよ｣


穏やかに微笑み寂雷さんは言うが、確かに周りを見てみると青ざめた表情で他の人達が見ていた。流石に視線が痛かったのか、取っ組み合いをしていた2人は直ぐに大人しくなりメニュー表を広げた

1つのメニューを2人で共有し仲良く覗き込んでいる姿は、先程まで喧嘩していたのが嘘みたいだ


｢左馬刻、焼肉定食があるぞ｣

｢マジか、んじゃ俺様それにするわ。お、こっちにチーズリゾットあんぞ｣

｢ではそれを頂きましょうかね｣

｢先程まで言い争っていたが、直ぐに好物を勧めるあたり仲良しさんだな｣

｢喧嘩するほど仲がいいって言うからね！｣

｢あの迫力は喧嘩と言っていいのか……｣


静かになった事で他の人達も安心し、自分達の方に意識を向けた。ほっ、と心の中で安堵し私もメニューを見て温玉うどんを注文する事にした


｢お前どんだけ卵食うんだよ｣
『温泉卵と言う言葉に弱いです』
｢健康的とはいえ食べ過ぎも良くありませんよ…？｣

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