419話 きっかけを見つければいい…… ページ28
暫く3人に昨日の事を弄り倒されたが、夢の事もあるので半場無理矢理に話をぶち込むと、ケラケラ笑っていた3人が神妙な面持ちに切り替わり聞いてくれた。一通り話した後、もう一度今まで皆と情報共有した夢や動画を纏め思案した
「監視役の男……ねぇ」
『はい』
「顔は覚えてないのか?」
『モヤがかかってたので……。でも、今まで見た夢の中にいた時があった様な気がします……』
「貴女から聞いた話や保存された動画等には博士と、その博士の後輩らしき人物が主に居ましたが……。監視をしに来たという事は、外部からの来訪者、という事でしょうか」
「国の命令で新型兵器を作っていた施設だ。情報漏洩等の反逆者が現れないか監視を行うのも不自然ではない」
「その監視役が仕事放棄して博士達に酒とか買ってたっつー事は、ろくでもねぇ奴だな」
「言い換えれば好意的だった、と言える」
『ほぼ隔離された生活って事は、ハカセ達も私と同じ様に外に出れなかったんですかね……?』
「ヨコハマの景色を見ていたと言う夢もありましたし、決して軟禁状態という訳では無さそうですね」
「博士が使用していたであろうパソコンのデータには、もう有力な情報はなかった。またあの施設に行き、調べた方が良さそうだな
その人物が気になる」
「そうだな」
『わ、私はお留守番した方が良さそうですかね?』
「そうですね。貴女を探している奴らがいる可能性がありますし、不用意に近付いては危険です。ここは我々に任せて頂けませんか?」
『……勿論です。ご迷惑をお掛けします!』
夢を見れば見る程謎が深まるばかりだが、皆顔を顰める事無く新しい手がかりを求め施設に行く事を決めてくれた
「では小官は着替えてこよう」
理鶯さんが立ち上がれば2人も立ち上がり、身支度を始める為部屋を出ていく
――あぁ……。彼らと出会えて本当に良かった……
3人の大きく心強い背中を見ながら心の中で呟く。人の様に接してくれて、
多分今回は似た景色を見たから、夢に出た可能性がある……。なら、きっかけがあれば夢を見れる確率が上がる筈……
博士達と何をしてきたかなんて見当もつかないから、手当り次第外と触れ合って“きっかけ”を当てていくしかない
『大丈夫。私には皆がいる……』
言い聞かせた言葉は、私以外誰も居ない部屋に飲み込まれた
420話 こ、ここが温泉街!!→←418話 だから違うんですってぇ……
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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時