417話 また夢を…… ページ26
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「「かんぱーい!!」」
「んっんっ……ぷはぁっ!!あぁ゛!!めっちゃ久しぶりの酒だわっ!!」
『ぱぱ、おいし?』
「パパじゃねぇって、まぁお前には早ぇけど美味ぇな」
「でもいいんすか?俺らがこんな酒飲んだりして……」
「いいっていいって、俺が買ってきたんだからよっ。大体、ほぼ隔離されてる生活なんて酒飲んでねぇとやってらんねぇよ
お前らホントすげぇな」
「慣れればそうでもねぇよ。ってかそれお前が言うか?監視しに来たんじゃねぇのかよ」
「ハッハッハッ、問題ねぇよ。“俺は何も見てねぇから”な!」
「うわぁ……。わっるい顔してるっすねぇ……Aちゃん、こんな詐欺師みたいな悪い大人と結婚したらダメっすよ」
『ジュースくれたよ?』
「物に釣られんなバカ」
「ハハッ、安心しろ!俺ァAの味方だからなっ」
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何か懐かしさを感じる夢を見た。また昔の忘れた記憶なのだろうか?
ハカセ以外、景色や人の顔はボヤけてて、でも声はハッキリ聞こえた
夢は段々と霧の様に消え去り、視界が真っ暗になる。その代わり体に温かい温度が伝わってきた
いつの間にか閉じていた瞼を開けると木製の天井が見えた。不意に感じた包み込む温かさは布団だった様だ
電気の明るさではない眩しさでもう朝を迎えたのだと気付く
右を見れば、あらカッコイイ寝顔の左馬刻さん。左を見ればこれまた綺麗な寝顔の銃兎さん(眼鏡無し)がいた
理鶯さんは何処だろうと頭上を見上げると、布団だけが置かれていた。掛け布団が不自然に捲られていたので、もう起きて何処かに行っているのだろう
ってか、いつの間に寝てたんだろ……?
ゆっくり上半身を起こし、背伸びをする。そして、昨日の出来事を振り返ってみた
……。
『………。夢だな』
もう1回布団の中に入り目を閉じた
うんあれは夢だったんだ。落ち着け私。まさか私が皆に抱きついて、理鶯さんにキスをして、独歩さんを胸に押し付けてヨシヨシするはずが無い。はははっ、事実だったら墓に入らないとダメだわ
すぅ……と、引き戸が開く音がした。きっと理鶯さんだろう
私は寝てますよーと心の中で囁きながら聞き耳を立てると、足音は段々と近づいて来る
そして、近くに来ると布が擦れる音がした。恐らく座ったのだろう
「A、もう起きたのか。早いな」
何故バレるのだろうか?呼吸音ですか!?それで気付くんですか!?軍人って怖くないですか!?
418話 だから違うんですってぇ……→←416話 痛くしたのならごめんなさい……
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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時