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413話 寂しいんです…… ページ22

自分の元から離れる寂雷に何か不安を感じたAは、目を潤ませ抱きしめる力を強めるが、寂雷が優しく頭を撫でてあげると嬉しそうに表情を緩ませその大きな手に擦り寄った

__その様子は、中々構って貰えない子供が親に縋る様な寂しさを感じるものがある


切なさは感じるが、その行為をされるのが自分ではないという不満が男達にあり、微妙な表情をしていた


『えへへ……寂雷さぁん』

「ふふっ、なんでしょうか?」

『寂雷さんの匂い……落ち着く……』

「そうですか、それは良かったです」

「だァッ!俺様の前でイチャついてんじゃねぇよッ!!」


すぅ……、と寂雷の腹部に顔を埋め深呼吸をすると、遂に限界が来た左馬刻が声を荒らげてしまう。だが僅かに理性が働き、安心させる為か乱暴ではあるがAの頭を撫でた

撫でられたAは、ゆっくりと左馬刻の方に顔を向け不安げに眉を落とした


『左馬刻さん……怒った?』

「怒ってねぇっ!怒ってねぇ……けど」

「左馬刻君は嫉妬しているんだよ」

「い、言うんじゃねぇよ先生!!」

『嫉妬……?』

「今私にしている事を左馬刻君達もして欲しいみたいだよ」


悪意なのか善意なのか微笑みながら男達の秘めた願望を伝えると、恥ずかしそうに視線を逸らし分かりやすいくらいに髪や頬を掻いていた。その反応に少し考える素振りを見せたAは左馬刻に飛びついた


「うおっ!?」

『左馬刻さん、これで怒らない?』

「だぁから怒ってねぇって……ッ」

『よかった……』


にへらとあどけなく笑う表情にヤられた左馬刻は天を仰ぎ歯を食いしばり唸る。Aは不思議そうに首を傾げたが直ぐに顔を埋め抱きしめる力を強めた


「これは酔っているという認識で間違いないんでしょうか……?」

「口調も少し幼くなっているからそうなのだろう」

「気の所為かもしれないですけど、彼女最初に会った時の雰囲気と似てるような……」

「そうなのかい?」

「あぁ。あの公園で会った時から敬語だったけど、ちょっと幼さが残る口調だった筈……」

「成程興味深い……。酩酊状態であれば気が大きくなるなど感情的になりますが、彼女はまだほろ酔いの筈です。ほろ酔いであれば、素に近いと言われていますが……」

「なら今のコイツが本心っつー事か?」

「断言は出来ませんが、本来の彼女は誰かに甘えたいのかもしれませんね」


寂雷の言葉に皆Aを見やる。その視線にとろんと微睡んだ目で微笑むAはまだ幼い子供の様だった

414話 誰か抱きしめて欲しい……→←412話 お酒は感情の振り幅が凄いです……



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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時

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