411話 確かに食べにくいですね……っ ページ20
前菜達を食べ終えると、綺麗に無くなった皿類を下げられ、次は茹で蟹と炭火で焼かれた蟹が豪快に盛られた大皿が2枚ずつと取り皿が人数分 殻を捨てる用の大鉢が、6人の間に置かれた
茹でられた事でより鮮やかになった赤色、炭火で焼かれた香ばしい香りが、彼らの食欲を掻き立てられる
『圧巻……』
｢こんな沢山の蟹が食べられるのは初めてですね。とても心が踊っています｣
｢独歩君。ちゃんと蟹の身取れるかい？｣
｢なんで聞いてくるんだよそんな事っ……。自信ないけど……｣
皆手を伸ばし蟹を掴むとポキッと音を鳴らし身を出していく
元々切込みが入っているおかげか、料理経験が豊富な左馬刻、理鶯、一二三と寂雷はスルスルっと綺麗に抜き出した。だが、独歩と銃兎は苦戦している様で、出す事は出来たが崩れておりフレーク状態だ
綺麗に身が取れた4人は一気に被り付きスゥ……と腱から引き離していく。口いっぱいに身が旨みと共に広がり、飲み込むと余韻に浸りながら｢はぁ……｣と感動の溜息を吐いた
銃兎と独歩は箸で崩れた身を口に運んでいく、確かに感動する程美味いのだが、周りが器用なので少し不満げな表情を浮かべていた
｢ぶはっ、銃兎ぉヘッタクソだなぁ｣
｢っせぇな。服は汚してねぇから下手では無いだろう。というかお前らが上手すぎんだよ｣
｢なら俺様が手取り足取り教えてやろうかぁ？｣
｢んな煽り顔されながら教えられるんなら拒否するわ｣
｢銃兎、折るのならそこではなく もう少し脚先の方だ。それに、親指を使うと狙った箇所を折れるぞ｣
｢こんな風にな｣と銃兎と独歩に見える様に蟹の脚をへし折り引っこ抜くと、先程と同じ様に気持ちいいくらいに身が姿を現す
｢ほら銃兎、口を開けろ｣
｢何で食べさせられなきゃいけないんですかっ、それくらい食べれますよっ！｣
｢流石に嫌だったか……｣
｢おいおい銃兎ォ、理鶯を悲しませんなよ。折角してくれたんだから食ってやれよ｣
｢野郎同士がンな事してメリットあんのかよ……。
ま、まぁ……いいでしょう……。｣
眼鏡を押し上げ位置を調整し、はぁ……俺は29歳だぞ……？と心の中で悪態をつかながら控えめに口を開けると、完璧なフォルムの身が入っていく
ぱくりと口を閉じれば手を離されたので、自分の手で持ち直し引き抜く。ちまちまと箸で食べるより爽快感があり、耳を赤く染めながら取り敢えず理鶯にちゃんと礼を言った29歳であった
412話 お酒は感情の振り幅が凄いです……→←410話 美味しすぎて頬っぺが落ちそうです！
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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (
レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました！確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい！！ (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます！申し訳ありません！！ (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか？ (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年7月11日 23時
