409話 綺麗な宝石みたいです!! ページ18
『「「かんぱーーーい!!」」』
高らかにグラスを上げ、皆で軽快な音を鳴らし合う。
__カチンカチン
ただ硝子同士が当たる音の筈なのに、ハンドベルの様な楽しく綺麗な音だと思えた
そのまま白色の雲を乗せた琥珀色の液体を流し込む
言われた通り苦みはあるが爽やかな香りが鼻に抜けていく。しゅわしゅわと炭酸が舌を心地よく刺激し、ゴクリと飲み込めばスッキリとした喉越しで『ぷはっ!』と自然に声が漏れた
「いい飲みっぷりじゃねぇかァ、どうだビールの味は?」
『今まで飲んだ事ない不思議な味ですね!珈琲とはまた違った苦さですけど、美味しいです!』
「それは良かったですね。ですが、美味しいからとペースを速くするといけませんよ」
『はい先生!』
皆もグラスを傾けお酒を飲んでいく。その透明なグラスには、ルビーの様な赤色、透き通った黄金色、果実を浮かばせシュワシュワしている透明色等、カラフルな物ばかりで照明がよりその液体を輝かせ宝石を持っている様に見えた
ビールは美味しかったけど、他の皆が飲んでる物も美味しそうだ。後で頼みたいので皆が注文したものを聞いてみると__
左馬刻さんはブランデーミスト、銃兎さんは赤ワイン、理鶯さんはジントニック、独歩さんはカシスオレンジ、一二三さんはシャンパンを頼んだらしい
「観音坂さんはカシスオレンジなんですね」
「えぇはい……。仕事で飲むとなると“そんな女性が飲む様な物を飲んでるから男らしくないんだ”って上司に言われるんです……。家で飲む時はアルコール高い物を飲みたいんで、こういう時しか飲めなくて……」
「己の価値観で人の好みを否定するのは憤りを感じるな。酒宴の時こそ好きな様に飲み楽しみ合うモノだ」
「そうだぜ全く。そのクソ上司を呼んでこい!今ならコンクリートに詰めて許してやらァ」
「証拠は残しませんか?」
「たりめーよ、俺様を誰だと思ってやがる。もし何かあっても悪徳警官がこっちにいンだよ」
「ナチュラルに俺を巻き込むな馬鹿」
物騒な話をしていると銃兎さんにため息混じりで怒られたが、「ハッ」と笑い飛ばす。そして、「独歩君?」と寂雷さんが名前を呼べば「じょ、冗談ですよっ!」と苦笑いで独歩さんが誤魔化した
「ま、今はンな仕事とか面倒なモンは全部忘れて、好きな様に飲めや」
「っ……!は、はいっ!」
「意外とヤクザ君は優しいんだね!」
「おいゴラァ誰がヤクザ君だァッ!左馬刻様って呼びやがれッ!!」
410話 美味しすぎて頬っぺが落ちそうです!→←408話 お酒によってグラスも違うんですね!
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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時