407話 酒の種類って多いんですね……? ページ16
私達が全員座った事を確認した女性は、「では料理の説明を始めさせて頂きます」と座礼した
その人曰く、今回は蟹の会席料理というもので、今置かれている料理が全てではないらしい。食べ終えれば皿を下げて新しい料理が出てくるとの事
料理名も説明してくれたのだが、私には呪文にしか聞こえなかった。辛うじて理解出来たのは、今置かれている前菜の中に“このわた長芋”“ナマコの手毬寿司”“蟹刺し”があるという事だ。それと、後から茹でた蟹と炭火で焼く蟹等が出てくると言う、名前の通り蟹づくしと言うのも理解出来た
「では皆様、お飲み物は如何なされますか?」
説明が終わると、飲み物を聞いてきた。中々理解出来ず険しい表情をしていた私だが、その言葉で口角が凄く上がったのが自分でも分かった
今ならお酒が飲めるのではないかっ!?
目を輝かせながら左馬刻さん達の方を見ると、3人はフッ、と笑いを零した
「今回は先生がいるからなぁ、好きなモン飲めよ。女将、酒は何があんだ?」
「はい。当旅館は様々な種類がございますので、この中からお好きなのをお選び下さい」
オカミと呼ばれた女性は、胸元から畳まれた紙を3つ取り出すと、それを広げ理鶯さんと独歩さんに渡した
2つは麻天狼とMTCで仲良く共有し、残りの1つは私の手元にやってきた
「わわわ、凄い沢山ある!?」
「日本酒に焼酎、ウィスキー、ワイン、ビール、果実酒、サワー、ハイボール、カクテル、ソフトドリンク。僕の店並みに充実しているね!これは迷っちゃうな」
「ふむ……。これ程豊富だと、色々と飲みたくなるモノだな」
「えぇそうですね。好みの酒を飲むのもいいですが、こういう時こそ初めての酒にするのもいいですね」
「せ、先生は何すんだ?」
「そうだね……私はオレンジジュースにしようかな?」
『え?先生お酒飲まないんですか?』
メニューと睨めっこしていると、先生がジュースを飲むという返答が聞こえ、思わず顔を上げ聞いてしまった。気のせいか、視界に入った左馬刻さんと一二三さんと独歩さんの表情は引きつっていた
「少しでもお酒を飲むと、記憶が無くなるんですよ。折角の思い出が抜けてしまうのは悲しいからね
それに、Aさんがもし体調を崩したら介抱するという仕事があるから、私はジュースにするよ」
『なるほど……』
確かにアルコールに弱い人は一滴でも摂取すると、記憶が飛んだり体調を崩すというのは知っている
寂雷さんお酒に強そうなのに意外だなぁ
408話 お酒によってグラスも違うんですね!→←406話 座る場所にも礼儀があると書いてました!!
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にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時