406話 座る場所にも礼儀があると書いてました!! ページ15
「失礼します。夕食の準備が整いましたので、お迎えに参りました」
銃兎さんと理鶯さんもシャワーを浴び終えた頃、スゥ……と静かに戸を開いたと思えば、正座をした女性が現れた
お迎え?ここで食べるんじゃないんだ
不思議に思っていると、3人は立ち上がり何処かに行こうとした
「あぁ、ご飯は神宮寺先生達と食べれる様に別室で頂くんですよ」
何処に行くのと戸惑ってる私に気付いた銃兎さんが説明してくれた。なるほど!と私も立ち上がり案内される部屋へと向かった
・
「こちらで御座います」
案内された場所は藤の間と書かれた戸だった。
女性が戸を開け中に入る様促されたので、入ってみると少し広めなワンルームだった
中央に大きめな長机があり、豪勢な料理が所狭しと並べられていた。座椅子はピッタリ人数分置かれ、先に来ていた寂雷さん達が横並びに座っていた
「もう来てたのか先生」
「はい。先に座らさせて頂いてます」
私も座ろうかと思ったが、座る場所に悩み動く事が出来なかった
6つの椅子は、机を挟み3つずつ向かい合う様に置かれているが、残りの1つは仲間外れの様に上座と呼ばれる場所に置かれていた
読んだマナー本には出口から1番離れた所が上座って書いてあったけど、そういう事だよね?決めつけてるけど、あれが俗に言う上座だよね?
つまり、偉い人が座る。最年長の寂雷さんがそこに座らないって事は、この場合左馬刻さんが座るのか?リーダーだし
手を顎に当て考えていると、左馬刻さんに腕を引かれそのまま上座に座らされた
あまりにも自然に誘導されたので、抵抗出来ないまま大人しく収まってしまった
『ハッ!!何で私ここなんですか!?』
「あぁ?何がだよ」
『ここは上座と呼ばれる場所だって本に書いてました!』
「へぇ、お前でも知ってたんだな」
『ここは私が座るべきじゃ無い気がします!』
「今回の旅行はお前が主役だろ。お前以外有り得ねぇよ」
「にしても豪華だなぁ」とそのまま座る左馬刻さん。銃兎さんも理鶯さんも同じく座った
私から見て右前から左馬刻さん、銃兎さん、理鶯さん。左前からは寂雷さん、一二三さん、独歩さんの順で座っていて、上座に座っている為皆の表情がよく見える
誰1人私がここに座る事に不満は無いらしく、微笑みながら私を見ていた
『え、えっと……お手柔らかにお願いします』
「ハハッ、ンな硬くなんなよ。別に仕事でも何でもねぇんだ、気にせず普通に楽しんでろよ」
407話 酒の種類って多いんですね……?→←405話 口は悪くても皆の事 よく思ってるんですね
87人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃんこ(プロフ) - はい。楽しみにしています。 (2021年8月8日 14時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 了解しました!確実に出す予定なのでそれまでお待ち下さい!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 予定でしたら大丈夫です。無理はしないで下さい。焦らずゆっくりでいいです。 (2021年8月8日 10時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 予定はあるんですが、まだ第一回のディビジョンバトルも終わっていないので、結構後になってしまいます!申し訳ありません!! (2021年8月8日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 私も遅くなってすみません。大阪と名古屋の絡みはありますか? (2021年8月8日 7時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:刹那 | 作成日時:2021年7月11日 23時