【ヒプマイ】オートマタ・イストリア -8章- 貴方の価値観を壊したい

404話 はしゃいだけど、後々思い返すと恥ずかしいです！ ページ13

恥ずかしさを堪えるように しおりを持つ手が震えていると、全て見終えたと察した理鶯さんが｢どうだろうか？｣と私に笑いかける


『凄くいいと思いますが、何故最後にあの時の私の感想書いてるんですかっ！』

｢あれは印象的だったからな。書く手が止まらなかった

他にもアスレチックや移動中の出来事も書きたかったが、ページが埋まってしまい残念だが諦めざるを得なかった｣


｢書く内容に困っていたが、いざ進めると書き過ぎるモノだな｣と悪意のない微笑みで言ってくるから、もうキャラ崩壊の私は許そう。恥ずかしいけど


『左馬刻さーん、銃兎さーん、お2人は書き終えたんですか？』


未だに取っ組み合いが続いている2人を呼ぶと、案外直ぐに終わってくれてそれぞれの席に座り直した
左馬刻さんは険しい表情で日記を睨んだから、まだ終わってないのだろう
銃兎さんは得意気な表情をして私にしおりを渡してきた


｢えぇ勿論終わりましたよ｣

『いつの間に！？』


渡してくるという事は見ていいのだろう。受け取りページを開いた





・





銃兎さんの日記は最初、左馬刻さんが問題行動を起こさないか 班長である自分の指示を聞いてくれるのだろうかと言う懸念する様な事が書かれていた。
でも、案外係の仕事もするし おにぎりもちゃんと作ったので杞憂に終わった、と安堵していた
そして、アスレチックでは年甲斐もなくはしゃいだがいい経験だった、またやるのも悪くない。アスレチックで後悔があるとするなら、ターザンロープで叫ぶAさんを見れなかった事だ。と締められていた



『やっぱり銃兎さんも私の変な所触れてくるんですね！』

｢それは勿論。あの時は悔やまれましたから｣

｢見れた麻天狼の3人は羨ましい｣


知らない内に隣に座り日記を見てウンウンと頷いている理鶯さんをジト目で見る
あの時ははしゃいでたからあんな事言ってたけど、今思い返すと恥ずかしい。その時のノリって言うのは怖い物だ


『楽しかったですけど、発言には気を付けた方がいいですね』

｢そんな事はありませんよ。貴女のありのままの言動は、見ていて楽しいですし、何より我々も嬉しいんですよ｣

｢あぁそうだな。遠慮をしていたAが心の底から楽しむ姿は、小官にとって活力ともなる。嫌でなければ、ずっと見せて欲しい｣


慈しむ様な柔らかい目色で微笑む2人に、思わず顔を逸らし『わ、分かりました……』と答える

__そう言って貰えるの……幸せだなぁ

自分の口元が嬉しく綻んだ

405話 口は悪くても皆の事 よく思ってるんですね→←403話 日記見られるの照れくさいですね……

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