338話 とても落ち着く声です ページ46
理鶯さんと一緒に滑り台の頂上までやって来た。流石日本最長と言うだけあってロープウェイに乗らないと直ぐに辿り着けない所にある
高い所にいるが、今の所周りには木々しか無くその景色とやらは全く見えないのでこれから楽しみだ！
理鶯さんは高さに驚いているのか辺りを見渡しながら僅かに口角を上げていた
｢左馬刻達がとても小さく見えるな｣
『ですね！』
この滑り台は人気なのか子供から大人まで並んでいた。そして後ろには独歩さんと一二三さんがワクワクしながら待っている
｢この調子で乗ったら昼前にはダウンしてそうなんだが……｣
｢独歩君はあのブラック企業で働いてるんだから体力は全然持つ筈だよ！｣
｢うぐっ……ここでその話をするなよ……｣
｢アハハハッ！｣
どちらかと言うと独歩さんはげんなりしてそうだ……
私と理鶯さんがその様に苦笑いをしているとスタッフさんに次の方どうぞと呼ばれ いよいよその時となる
一緒に滑るとはどうするんだろうと思ってたけど、理鶯さんが伸ばした足の上に私がちょこんと座るスタイルだった。そしてより安心感を与える為か後ろから優しく抱き締めてきた
｢これで怖くないだろう？｣
『こ、怖くは……ないです……！！』
耳元でバリトンボイスが優しく囁かれ思わず 後ろから回された腕にギュッとしがみついてしまった。その反応が面白いのかクツクツと喉で笑う声が聞こえた
｢ではラブラブカップルさん行ってらっしゃい！｣
『え！？カップルじゃなi__｢行くぞA！｣ちょ待ってくだsギャアアアアアアッ！！！』
スタッフさんが勘違いをしているので訂正しようとしたら、遮る様に勢いよくスタートさせた
そして段々と加速していく
気づけばトップスピードで猛進していた
不安にさせるようなローラーの転がる音、肌に重く当たる風、目で追いかけられない近くの景色。全てがさっきよりも全然違う
断然速い。レベルが違う
『ギャアアッ！速くないですかァ！？』
｢こういう物は滑る者が重い程速くなるのは道理だ｣
『怖すぎるッ！死ぬ死ぬ死ぬッ！！』
あまりの恐怖で理鶯さんの腕に顔を埋めた。するとふわっと優しく頭を撫でられ___
｢大丈夫だ、約束しただろう？小官が護ると。顔を上げろ、神宮寺の言っていた景色が見えるぞ｣
あの時と同じ優しい声だ
顔を上げ理鶯さんを見ると太陽の様に温かく笑っていた。恐怖心は何処へ行き理鶯さんの指を差す方へ顔を向けると広がる景色に思わず息を呑んだ
339話 とても綺麗な景色でした！！→←337話 一緒にいいんですか！！？
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おたくちゃん - 確かにwww (2021年5月10日 16時) (
レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 流石にト○ロ本体とは思いませんよw (2021年5月10日 8時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 確かにwwwwwト◯ロ食べたいwwwwwあっ、おにぎりの方ですよ！？ (2021年5月10日 7時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 私は左馬刻様が握ったト○ロが食べてみたいです← (2021年5月9日 11時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 左馬刻様が作ってたおにぎり....たっ、食べたい！！ (2021年5月9日 9時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年4月30日 22時
