322話 さ、さぷらいず……？ ページ30
独歩さん休めるんだ！と心の中で喜んでたけど 結局聞きたい答えが聞けてない事に気づいた
『ってか理鶯さん私の質問に答えてないですよ……！？』
｢むっ、気付かれたか｣
『いや気付きますよ……』
何故こうも引っ張るのか首を傾げると理鶯さんは1拍置いてから答えてくれた
｢……貴女の喜ぶ顔が見たかった……｣
『へ？』
｢サプライズをしたかったのだが……小官もまだまだだな｣
そう照れくさそうに顔を歪め笑った
『さぷらいず……ですか？』
｢毒島さん、裏で旅行の日を決めて喜ばせたかったんだって｣
独歩さんの言葉で理鶯さんをもう一度見ると｢あぁ｣と頷いた
｢やはりそうでしたか……
すみません、貴方の意図を察せず独歩君の手伝いをしていると言ってしまいました｣
｢問題ない。小官の独断でしていた事だ｣
さぷらいず……
シークレットは内緒っていう意味
さぷらいずの意味は確か驚き、不意打ち
という事は私を驚かせる為に隠れて行動していた
なのに
私は台無しにする事を………
『うぅｯ……り…りおぅ……さん……ッ』
｢っ！？どうしたA！？｣
罪悪感が襲い視界が歪んで声が上手く出せなくなった
謝ろうと名前を呼んだら心配そうに理鶯さんが私の肩を掴み、寂雷さんと独歩さんは目を白黒させていた
『私ッ……理鶯さんのｯ……計画……台無しにしちゃったｯ……ご、ごめんなさいッ……！！』
｢ふっ、何だそんな事か。
それはバレてしまった小官の責任だ。貴女が罪悪感を感じる必要は無い｣
『で、でも……ｯ』
｢Aさん。毒島君は貴女を喜ばせる為にしていたのですよ？泣いてしまっては彼が悲しみます｣
｢そ…そうだよ！
そもそも悪いのは毒島さんじゃなくて俺なんだ……俺が不当な扱いを受けて旅行の日が中々決まらなくて……そう、俺の責任だ……俺が18連勤してるって言わなければ……俺が俺が俺が___。｣
｢コホン、独歩君、君の悪い癖が出ているよ｣
｢あぁ！すみません！！
兎に角、泣いてる顔より笑って欲しい……と思うよ？｣
3人は私に微笑みかける
そうか……この時は笑っていいんだ……
涙を拭い精一杯笑う。そして頭を下げてお礼を言った
『ありがとうございます！』
笑った事で3人も安心する様に目を細めた
｢しかし、小官に気付かれず追い掛けたとは驚きだ｣
『そりゃ、バレたら手刀が来ますから』
｢しゅ、手刀……！？｣
｢その言い方だと1度経験してるんですね｣
『はい！』
｢そうなの！？｣
323話 しおり……？栞とは違うんですか？→←321話 皆 察する能力高くないですかね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おたくちゃん - 確かにwww (2021年5月10日 16時) (
レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 流石にト○ロ本体とは思いませんよw (2021年5月10日 8時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 確かにwwwwwト◯ロ食べたいwwwwwあっ、おにぎりの方ですよ！？ (2021年5月10日 7時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 私は左馬刻様が握ったト○ロが食べてみたいです← (2021年5月9日 11時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 左馬刻様が作ってたおにぎり....たっ、食べたい！！ (2021年5月9日 9時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：刹那 | 作成日時：2021年4月30日 22時
