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311話 残せて良かったです!! ページ19

次の写真が表示された瞬間、頬杖をついて眺めていた銃兎さんは崩れ落ち叫んだ。銃兎さんの声質は高いから通りやすく、めっちゃ部屋に響いた
そして、その表情は雷と同じ衝撃を受けたのか目を大きく見開いている


あ、やば。思い出した


「ふむ……うさ耳の銃兎だな」

「ギャハハハ!見せちまったかA!」


画面は見えてない筈だが理鶯さんが呟いた事で察した左馬刻さんがゲラゲラ笑っている
対して銃兎さんの顔を真っ赤にし両手で私の肩を掴んできた。その手は痛くはないけど力が入っていて震えている


「Aさん、今すぐ消してください!」

「消すんじゃねぇぞA〜」

「お前か!この写真を撮ったのは!!」

「ふはっ、俺じゃねぇよォ。俺様の舎弟だ」

「同じじゃねぇかッ!!」

「いい笑顔をしているな銃兎」

「傷を抉りに来ないで下さい!!」


2人に噛み付いていた銃兎さんだが私の方に向き直し「さぁ消しなさい!!」と促してきた

えぇ……結構激レアでお仕事してる銃兎さんだから消したくないんだけどなぁ……


『お仕事中の銃兎さんは中々見れないので、消したくないです……』

「っ……、お気持ちは分かりますが……その……それは私の中では黒歴史に分類される物なので消して頂けると有難いんですが……」


うーん……黒歴史か……
無くしたい記憶なら消さないと駄目だな……


『分かりました……』


内緒にしろって言われてたのに見せた私が悪いんだ
渋々スマホを握りゴミ箱ボタンをタップしようとしたら、何故か銃兎さんに腕を掴まれ妨害された

何事!?と顔を見ると、眉間に皺を寄せた銃兎さんが眼鏡をカチャリと押し上げ「うぅ……」と短く唸っていた


「その写真……誰にも見せないですか……?」

『え……?』

「だから!その写真誰にも見せないかと聞いているんです!」

『銃兎さんが見せるなと言えば守りますけど……』

「な……なら残してもいいですよ……誰にも見せなければ」

『っ!!残していいんですか!?』


余程見せて欲しくないのか同じ事を何回も言っているが、それを守れば消さなくていいらしい!!
本当にいいのか聞いてみると少し不機嫌そうに口を歪ませているが「えぇ……」と答えてくれた


「良かったなA」

『はい!
ありがとうございます!銃兎さん!絶対誰にも見せません!!』

「おーウサちゃんは優しいねェ」

「テメェは消せよボンクラ」

「あ゛ぁ!?おいコラ勝手に俺様のポッケに手を突っ込むな!!」

312話 1度ある事は2度ある……!?→←310話 写真で何か忘れてるような……



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おたくちゃん - 確かにwww (2021年5月10日 16時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 流石にト○ロ本体とは思いませんよw (2021年5月10日 8時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 確かにwwwwwト◯ロ食べたいwwwwwあっ、おにぎりの方ですよ!? (2021年5月10日 7時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 私は左馬刻様が握ったト○ロが食べてみたいです← (2021年5月9日 11時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 左馬刻様が作ってたおにぎり....たっ、食べたい!! (2021年5月9日 9時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2021年4月30日 22時

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