296話 嫌な事があったなら慰めないとです! ページ2
『えっと……アハハ……』
誤魔化す言葉が思い浮かばず苦笑いしか出来ない
思わず“外”って言ったから変に思われてもおかしくないよね……。いや珈琲の種類知らないだけでも十分変か……
「そ、そんな風に思っててくれたの……?」
固まっていた独歩さんは漸く口を開いたと思えば目を潤ませていた。そして何かに堪えているのか小刻みに震えている口を手で覆っている
「独歩君!良かったじゃないか!!僕も自分の様に嬉しいよ!!」
「ダメだ……最近歳のせいか涙脆い……ッ」
『え!?何で泣くんですか!?』
「心配しないで、感動の涙だよ仔猫ちゃん」
突然、目じりからキラリと一筋の涙を流され不味い事を言ったのかと焦ったが一二三さんが言うには良い意味らしいのでホッとする
鼻を啜りポッケからハンカチを取り出して涙を拭き取ると独歩さんは微笑んだ
「そう思ってくれてたなんて思わなかったよ……自分にちょっと自信ついた……ありがと」
『そ、そんな 礼を言うのは私ですよ!
それによく独歩さんは俺は俺はって言ってますけど、独歩さんは優しいですしお仕事いつも頑張ってて凄い人ですよ!!
今日だってお仕事の服着てるって事は、何かあったら直ぐに行ける様にって事ですもんね?』
「よく分かったね。仔猫ちゃんの言う通りだよ
僕が休日くらい私服で行きなよって言ったんだけど、いつ呼び出されるか分からないって言ってスーツで来たんだよ?」
「うっ……それを言われると社畜精神がこびり付いてるのが嫌でも痛感する……」
『この前 電車で見た時しんどそうにしてましたけど、それでも仕事と向き合うなんて尊敬ですよ!』
「Aさん……
なんだろ……今日いい日過ぎて死ぬんじゃないか……?俺がこんなに誰かに褒められるなんて……」
また目を潤ませたので独歩さんはあまり誰かに褒められた事が無いのかな?と考える
だから今日の朝あんなに情緒不安定だったのか……
なら私が褒めたら喜んでくれるかな……?
いや、流石に上から目線感があるしダメだな……
独歩さんを見ながら考えていると何かを察してか一二三さんが私に耳打ちをする
「仔猫ちゃん、最近独歩君は嫌な事があったみたいだから慰めてあげて欲しいな」
『いいんですか……?』
私も小さく聞くと勿論と言う様に片目をパチッと閉じた
一二三さんの許可を得たし やってみよ!!
独歩さんに近づき頑張って背伸びをして独歩さんの頭に優しく手を乗せた
『いつもお仕事お疲れ様です』
297話 過酷な環境でのお仕事は大変です!!→←295話 大好きな人、大切な人。
108人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おたくちゃん - 確かにwww (2021年5月10日 16時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 流石にト○ロ本体とは思いませんよw (2021年5月10日 8時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 確かにwwwwwト◯ロ食べたいwwwwwあっ、おにぎりの方ですよ!? (2021年5月10日 7時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» 私は左馬刻様が握ったト○ロが食べてみたいです← (2021年5月9日 11時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
おたくちゃん - 左馬刻様が作ってたおにぎり....たっ、食べたい!! (2021年5月9日 9時) (レス) id: 210f23da0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:刹那 | 作成日時:2021年4月30日 22時