200話 だから2連続は……ッ!! ページ6
「そう言えばA、先程の約束だが小官達と神宮寺達で温泉に行く事になった」
『温泉ですかっ!!!?』
深く被っていたフードを脱ぎ目を輝かせながらもう一度聞くと、彼は「あぁ」と微笑んだ
初めての温泉が凄く楽しみで自然と頬が緩む
「温泉だけでなく旅館に泊まろうとも思っているのですが、希望はありますか?」
「景色が綺麗な露天風呂、食べたい料理がある等」と銃兎さんは色んな案を上げてくれたが、私自身雑誌に載ってたのをチラッと見ただけなのでよく分からない
『皆さんはどんなのがいいんですか?』
「あぁ?俺らに聞いてどうすんだよ。お前の意見じゃねぇと意味ねぇだろ」
私の言葉に左馬刻さんは不満そうに眉間に皺を作って、頬杖をついた
『温泉も旅館も分からないので……。それに皆さんが好きな所に行って楽しんでる姿を横で見たいんです……っ』
えへへ…と照れ笑いすると3人は一斉に片手で顔を押え天井を仰いだ。耳を澄ますと「くっ……」と声が漏れているのが聞こえる
「これは中々だ……ッ」
「可愛い事いいやがってッ……」
「やっぱ先生ら呼んで正解だったわ。これ襲ってるわ……」
襲うってなん何だろ……獣と何か関係してるのかな?
3人は深呼吸をすると、何事も無かったかの様に微笑む
「そうですか。なら私達が相談して決めてもいいんですね?」
『はい!皆さんが決めた所なら間違いありません!』
「おーそうかァ。ならとびっきりAが驚きそうな所を探してやんよ」
ニッと白い歯を見せ笑った左馬刻さんにわしゃわしゃ撫でられながら『楽しみにしてますね!』と笑顔で返すと、楽しい時間を裂くようにゴーンと時計から音が鳴った
「む、2時か。長居してしまったな」
「もうそんな時間か。んじゃ約束の通り帰るとするか」
そう言った2人は立ち上がる
荒れた天気の中で帰るの…!?と窓の外を見ると、先程の景色が嘘の様にいつの間にか雨が止んでいて、同じく外を見ていた左馬刻さんは舌打ちをした
「空気読めよ……。荒れてたらここに泊まろうとしてたのによ……」
「心の声がダダ漏れだ馬鹿」
「冗談だよウサちゃん。そう怒んなって」
2人はそのまま玄関に向かったので、見送る為に銃兎さんと一緒に着いて行く。理鶯さんは靴を履き終えると「おやすみ」と言って私のおでこにキス
隣で見ていた左馬刻さんは一瞬眉間に皺を寄せたが、ニヤリと笑って「じゃあな」と同じ様におでこにキスをした
そして2人は扉を開け帰って行った
201話 凄く仲が良さそうです→←199話 何の駆け引き!?
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刹那(プロフ) - 尊いさん» 尊いさん読んでくださりありがとうございます!!良かったと言って下さり凄く嬉しいです!次の章は全力制作中なのでもう暫くお待ちください!! (2021年4月25日 22時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
尊い - めっちゃ良かったです!!続き楽しみに待ってます! (2021年4月25日 22時) (レス) id: 8a111ea7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年3月30日 12時