199話 何の駆け引き!? ページ5
「テメェなんつー危ねぇ事頼んでんだよ…ッ!」
「思ったより破壊力あったわ……うッ……」
2人は胸を押えテーブルに突っ伏しながら言い争っている。何で?と理鶯さんに視線を向けると苦笑いしながら肩を竦めた
「どうやらAの魅力にやられた様だ」
『は、はぁ……』
怪訝に思いながらも理鶯さんの隣が空いていたので、そこに座る
と隣からピコンと聞き慣れない音が
『え?何の音ですか?』
「録画を終えた音だが?」
「「何!?録画だと!?」」
私が反応するよりも先に、突っ伏していた筈の2人が勢い良く起き上がり声を荒らげた。その瞳は凄く瞳孔が開いている
「理鶯!それ寄越せ!!」
「何故譲らねばならない?貴殿らも撮れば良かったでは無いか」
「んだと……。この前Aが車の中で必死に隠れようとしてた写真送ってやったじゃねぇか!!」
「む……それはそうだな……仕方ない。銃兎、貴殿は何か対価を払えるか?」
銃兎さんは鋭い視線の理鶯さんに尋ねられると「うっ…」と短く唸る。
え、何で私の動画1つでこんな駆け引きが起こってるの…?何なのこの空気…!?
置いてかれている私を横に、顎に手をあて必死に思案する銃兎さんは、何かを思いついたらしく不敵な笑みで眼鏡をカチャリと正した
「では今夜のAの寝顔は如何でしょう?」
「「な……何…!?」」
何で2人はそんな反応!?何で息ピッタリなの!?ってか本人の前で堂々と寝顔撮ります宣言してるんですけど!!?
「それは充分すぎる対価だ。いいだろう」
「銃兎ぉ……それ俺にも送れ」
「まぁ私も先程言っていた写真を頂いていましたし、いいですよ」
『あの……私の意見は……』
「大丈夫ですよ、悪用しません」
いやそこじゃない。まぁでも話は丸く収まったしいいか……
はぁ、と溜息をつくと理鶯さんにフード越しに頭を撫でられた
「この素材はいい物だな、手触りがとてもいい」
『凄く温かいですし、流石乱数さんです』
「なら乱数にまた頼むか」
『いや!これ以上乱数さんに迷惑をかけるなんて…!』
「アイツ結構ノリノリだったぞ?そのパジャマ気に入ってたらまた作るから言ってくれとか言ってたからな」
「と言うか既に何着か作っているらしいですよ」
『な、なんですって……!?』
「飴村も貴女の事が気に入っているらしい。流石Aだな」
気に入られた理由は分からないけど嬉しさで顔が熱くなる。それを隠す様にフードを深く被ると3人はクスリと微笑んだ
200話 だから2連続は……ッ!!→←198話 これは何のポーズなんですか?
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刹那(プロフ) - 尊いさん» 尊いさん読んでくださりありがとうございます!!良かったと言って下さり凄く嬉しいです!次の章は全力制作中なのでもう暫くお待ちください!! (2021年4月25日 22時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
尊い - めっちゃ良かったです!!続き楽しみに待ってます! (2021年4月25日 22時) (レス) id: 8a111ea7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年3月30日 12時