233話 私の事をそう見てくれるんですね…… ページ39
私は椅子に座り2人は仁王立ちしているので、結構な圧を感じる。なんか不味い事でも言ったか……？
｢今、何て言いました？｣
銃兎さんの口は弧を描いているが目は据わっている。ビビりながらももう一度言うと、今度はゴゴゴ……ッという音まで聞こえそうな程の圧を放ってきた
｢何故責任を取る為に去ろうとするんですか？｣
『え、だって……私と関わりがあるって知られたら皆さんにまで被害が……』
｢はぁ……貴女本当に馬鹿ですね｣
｢あぁ、それこそ小官らに対する裏切り行為だと理解していないらしい｣
怒気を含んだ声のまま私にゆっくりと近付いてくる。
恐ろしさあまり立ち上がって距離を取ろうとすると、理鶯さんに腕を捕まれ引っ張られる。飛び込む様に2人との距離が近くなれば、圧と違って優しく2人に抱き締められた
｢そうならない為に色々として来たのに、何故貴女から離れようとするんですか……｣
｢他の考えは思いつかないのか……？｣
ここから離れるなと言わんばかりに優しく、でもしっかりと抱き締められる。声も怒りから悲しみの音に変わっていた
2人の温もりを感じずっとここにいたいと心が叫んでいる。だからこそ迷惑をかけない様、狙われた時は責任取って離れた方がいい、そう考えたけどそれが2人を怒らせる要因となったらしい
｢言っているじゃないですか……私達は貴女とずっと過ごしたいと｣
｢もし小官らに脅威が迫って来たとしても返り討ちにしてみせよう。だからもう去ると言うな｣
『っ……はい…すみません。じ、じゃあ理鶯さん達以外の人と関わるのは止めた方がいいですかね？ボロが出ますし』
｢貴女は0と100の考え方しか出来ないんですか｣
『痛っ……！』
銃兎さんは離れたと思えば、おでこにキツめのデコピンを私にした。威力が強かったので思わず仰け反る
涙目になりながらおでこを摩り2人を見ると、呆れ返ってるのか眉間に皺が寄っていた
｢A、お前は小官と変わらない存在なのだ。何も気にせず喋りたい人と喋り、遊びに行きたい所があれば遊びに行け｣
言い聞かせる様に貴女では無くお前と理鶯さんは言った。それもあってか、より理鶯さんの言葉が染みる
嬉しさで涙が零れそうな目を擦り『ありがとうございます！！』と笑顔で感謝した
｢で、いつまで理鶯は抱き締めてるんですか？｣
｢む？可能であればいつまでもだが？｣
『そ、それは恥ずかしいです…っ！』
｢恥ずかしがり屋さんだな｣
『そう捉えますか！？』
234話 羨ましいとは……？→←232話 ぷ、プリン……おっと涎が……
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刹那(プロフ) - 尊いさん» 尊いさん読んでくださりありがとうございます！！良かったと言って下さり凄く嬉しいです！次の章は全力制作中なのでもう暫くお待ちください！！ (2021年4月25日 22時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
尊い - めっちゃ良かったです！！続き楽しみに待ってます！ (2021年4月25日 22時) (レス) id: 8a111ea7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年3月30日 12時
