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225話 そういえば警戒されてました!!! ページ31

「なん、な、なんて言うか怒らねぇから!!」


これ以上見つめたら今度は俺の何かが爆発しちまう、思わず顔を背けて喋った
何か胸が苦しいけど、これ違うよな?可愛いって思っただけだよな!?


「とにかく早く食べねぇと兄ちゃんに怒られるし、この話は終わりな!」


無理やりだが話題を変えねぇと終わる気がしない、そう思ってAを椅子に座らせ昼食を再開


「つーか本で見たってお前本好きなのか?」


おにぎりを食べながら当たり障りのない話を振ると、食べていたものをゴクリと飲み込み笑顔で答えた


『はい!本は私の知らない世界を教えてくれますから!二郎さんは何か好きなのあるんですか?』

「俺は漫画とかサッカーかな」

『二郎さんも本読まれるんですね!!サッカーってボールを蹴るスポーツですよね!じゃあリフティング?も出来るって事ですか!?』


普通の事を言っただけなのに、近所のガキみてぇに目を輝かせ詰め寄ってきたので反射的に上半身を引いてしまう。圧に負けながらも「ま、まぁな」と首を縦に振ると今以上に目が輝いた


「出来るなんて凄いです!!やった事ないんで分からないですけど、あれ凄く難しいらしいじゃないですか!」


サッカー部に所属してるから出来て当たり前だが、褒められて悪い気はしない。でもあまりにも大袈裟に言うから、照れくさくて髪をわしゃわしゃと掻く


「んな事ねぇよ。ならまたイケブクロに来た時に教えてやるよ」

『え……いいんですか?』


『あ、でも……』とAは俯いた。前髪の奥に見えた瞳は、大きく揺れていて何かに迷っている様に思える


「ん?どうした?」

『ご飯に誘っておいて今更ですけど、そこまで関わったら怒られるんじゃないかと……思いまして……』


言われて俺も気づく。そういえば偵察に来てたんだった
ここまで仲良くなっていいものなのか……
いやでもコイツ中王区と全く関係無さそうだしな……
つーか、コソコソと裏で嗅ぎ回るの正直面倒だ。この際面と面向かって聞いた方が早いだろ


「んでそんなにアイツらお前を守ろうとしてんの?」

『え?』

「罠もそうだし、理由はわかんねぇけど態々兄ちゃんの所まで行ってるしさ、まるでお前を必死に守ろうとしてるように見えんだよ」

『そんな事は……』

「中王区となんか関係あんのか?」


脅す様に睨んだ俺に問い詰められ視線を泳がせていたが、中王区という言葉を聞いた瞬間に『へ?』と間抜けな声を出した


………俺なんか変な事聞いたか?

226話 よく分かんないけどそう言ってました!→←224話 そんな制限付きだとは思わなかったんです!!



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刹那(プロフ) - 尊いさん» 尊いさん読んでくださりありがとうございます!!良かったと言って下さり凄く嬉しいです!次の章は全力制作中なのでもう暫くお待ちください!! (2021年4月25日 22時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
尊い - めっちゃ良かったです!!続き楽しみに待ってます! (2021年4月25日 22時) (レス) id: 8a111ea7de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2021年3月30日 12時

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