198話 これは何のポーズなんですか？ ページ4
『ふぅ……さっぱりしたぁ……』
お風呂に上がった私は脱衣場で濡れた体を拭き、ドライヤーで髪の毛を乾かす。
外気が火照った体に優しく触れ、ヒンヤリ冷やされる感覚に心地良さを感じながら、乱数さんから頂いたパジャマに袖を通す
このモコモコとした手触り気持ちいいなぁ。凄く温かいし何だか癒される……
ん？袖の所に穴？丁度親指の辺りだから親指を出すのか？
おぉピッタリ！フードもあるから被るのかな？
手探りで服を着終えると、今の姿が気になりお風呂の鏡で確認。フードにはクマの耳があり、全体的に薄い茶色なのでまるでクマの着ぐるみの様な見た目だった
『こ、こんな可愛いもの私に似合うのかな……？』
思わず口から零れる。
パジャマは可愛いが、似合ってるのか自信が無い。でもあの乱数さんチョイスだから大丈夫だ！
そう自分に言い聞かせながら、皆が待つリビングへ足を運んだ
・
『お先頂きましたー…』
自信のなさで声が控えめになったが、部屋の角からリビングを覗き込むと、声に気付いてくれた3人は此方を見てパチクリと瞬き
｢何故そんな所にいるんです？｣
『に、似合ってるのか不安でして……』
｢ンなもん自信もって出てこいよ。フードしかまだ見えてねぇが可愛いぜ？｣
ニヤッと笑う左馬刻さんの言葉に、少し自信が出てゆっくりと3人に近付く。恥ずかしさで顔を両手で覆い『どうですか…？』と聞くが誰も何とも言わない
その代わりパシャパシャとシャッターを切る音が何回も聞こえ始めた
チラッと指の隙間から覗き見れば、3人が無言で構えているスマホのレンズと目が合った。ある意味恐怖映像だ……っ
『え、あの……皆さん？』
手を下ろし戸惑いながら聞いてみると、撮影の手を止めずニコッと銃兎さんが微笑んだ
｢乱数さんに送る写真を撮ってるんですよ。着たら撮って欲しいと頼まれたので。他の2人は知りませんが｣
｢めっちゃ可愛いから撮ってんだろうが。それって所謂萌え袖って奴か？やっぱりアイツいい趣味してるわ｣
｢似合っているぞA、とても可愛らしい姿をしている｣
｢お、そうだ。なぁA、手をこうして“がおー”って言ってくれ｣
｢いきなり何言ってんだよ……｣
よく分からないが、左馬刻さんの言う通りに両手を顔の横に上げ獣の様に指を曲げ、羞恥混じりの声を上げる
『が、がおーっ！！』
精一杯言ってみると銃兎さんと左馬刻さんは胸を押さえ悶え始め、理鶯さんは何故か満足そうな表情をしていた
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刹那(プロフ) - 尊いさん» 尊いさん読んでくださりありがとうございます！！良かったと言って下さり凄く嬉しいです！次の章は全力制作中なのでもう暫くお待ちください！！ (2021年4月25日 22時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
尊い - めっちゃ良かったです！！続き楽しみに待ってます！ (2021年4月25日 22時) (レス) id: 8a111ea7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年3月30日 12時
