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169話 謝らないといけないです ページ24

コイツが博士か……
どこにでもいそうな顔だな


「この画像何処で?」

『実は……一郎さん達が預かっていた子供が迷子になっててその子を私が見つけたんです。それでお礼になにかさせて欲しいって言われて……さ、最初は断ってたんですよ!!でも押しが強くて……その……あの――』

「山田兄弟に調べてもらったと」


中々言わないので痺れを切らし遮って聞くと、彼女はビクッとしながら頷いた
クソが……俺らには頼らねぇのにあのガキ共には頼りやがるのかよ


「貴女……まさか自分の正体言ってないですよね?」

『言ってないです!人を探してるだけと言ったので!』


その様子じゃ本当なんだろうが、向こうには面倒な自称神童様がいるんだ。間違いなくAを怪しんで調べるだろう……釘を刺さねぇと

それはいいとしてやはり彼女は危機管理能力が低すぎる
特殊環境にいたから仕方ないのかもしれないが、このままだったら1年後には国民全員にバレるんじゃないかと不安になる


「隠そうとしたからまだ及第点か……。取り敢えず理鶯のベースに向かいますよ」


まだまだ問い詰めたいが俺らの用事もあるので車を発車させた。話は運転中でも出来るしな











「それで?彼らの前で怪しい行動してないですか?」


いつもなら窓の景色を見て楽しんでいるが、今回は反省しているのか大人しく前の景色だけを見ているA
彼女はうーんと唸りながら必死に思いだす仕草を見せると、心当たりがあったのかハッ…!と息を吸う音がした


『みょ、苗字が無いのってやっぱり怪しいですかね…?』


――前の発言を訂正をしよう
1年もいらない半年、いや下手すれば1ヶ月後にはバレている気がしてきた

何も言わず大きく溜息をつき片手で頭を抱えると、彼女は『すみません!』と必死に謝ってきた


「貴女……自分の正体隠す気あります?」

『うっ……』

「今回は仕方ないとして次また同じ事したら……――分かってるよなァ?」

『き、肝に銘じます!!』


より彼女に危機感を持ってもらう為、敬語を外しドスの利いた声で言うと声が裏返りながらもいい返事をしてくれた
コイツの事だ。絶対何かやらかすだろうし罰を今から考えるか


「話を変えますが、理鶯には正直に話すんですか?」

『はい、話して謝ります。それと嘘だって分かってたのに我儘を聞いてくれた事にもお礼も言わないと!』


彼女は最初、俺の姿を見た時は怯えてたくせに、今では清々しいくらいに決意を固めた表情をしていた

170話 謝りたい事があるんです→←168話 だって宿敵だと書いてあったんですから……



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刹那(プロフ) - 戦国娘さん» 戦国娘さん読んでいただきありがとうございます!題名に惹かれたなんて嬉しい言葉感激です!頑張って考えた甲斐があります!!次の章は全力制作中なので50話が溜まり次第更新します!! (2021年3月17日 8時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 題名に惹かれて全話読破しました!もう次の更新が楽しみすぎますo(><;)(;><)o次話の更新楽しみしてます(*^^*) (2021年3月17日 0時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2021年3月2日 12時

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