検索窓
今日:12 hit、昨日:17 hit、合計:140,506 hit

147話 夢 ページ2

____

___

_



「どうだA?ここだと横浜の町が一望出来るだろ?」

『すっごくたかい!』

「ほらAちゃん、彼処にセンパイが住んでた池袋が見えるよ」

「馬鹿言え見える訳ねぇわッ!」

『いけぶくろ?』

「あー、俺がここに来るまで住んでた所だよ」

「向こうに住んでる親御さんに言わないとな!子供出来ましたって!」

「ふざけんじゃねぇ!俺の子供じゃねぇわ!!」

「でも我が子の様に溺愛してるじゃないすか!」

「だって可愛いじゃねぇか!」

「はいはい分かりましたよぉ」

『ぱぱぁー』

「くぅ……だから俺はお前の親じゃねぇッ……」

「プッ、何で胸抑えてんすか」



_

___

_____






チュンチュン!


何処からともなく聞こえた鳥達の鳴き声でゆっくりと瞼が上げられる。今のは夢だった様だ……。でも妙にリアリティがあり懐かしさも感じた
だけど外に出た記憶もないし、ましてやハカセ以外の人とあんなに仲良く笑ってた事も無い

何だったんだろう……?

上半身を起こし背伸びをする
隣を見ると理鶯さんの姿がなくトントンと規則正しい包丁の音が聞こえたので、朝食の準備をしている様だ

外の眩しさに目を細めながらテントから出ると、山菜を切っている理鶯さんが目に入った。おはようございます、と挨拶すれば此方に振り返り挨拶を返してくれた


『ごめんなさい。寝ている間に準備してくれてたんですね……』

「謝る必要は無い。随分と幸せそうな顔をしていたので起こす事を忍びなく思い、そっとしておいたのだ」

『そうなんですか?』

「あぁ。いい夢を見ていたのだろう」


目を擦りながら理鶯さんの隣に立つと、頭を優しく撫でられおでこにキスされた
このおはようのキスは恒例なってしまっているが、未だに慣れず顔が熱くなる。恥ずかしさで顔を手で隠すと「照れ屋さんだな」とクツクツ笑いながら切った山菜を沸騰したお湯の中に入れた


「よし、もうじき完成するから座っていてくれ」

『っ……分かりました』













朝食の準備が整えば、青空の下で優雅に食事を始める。
そして話題は夢の話に――



「ところで、今日はどんな夢を見たのだ?」

『えっと……山なのかな?凄く高い所からヨコハマをハカセ達と見渡す夢でした』


珈琲を啜った理鶯さんは微笑みながら私に尋ねてきたので、食べていた料理を飲み込んだ後、内容を思い出しながら言葉にした
すると、微笑んでいた理鶯さんの片眉はピクリと反応し、「ハカセ……達?」と呟いた

148話 有名な仲の悪さ→←オリキャラのおさらい



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
145人がお気に入り
設定タグ:ヒプマイ , 逆ハー , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

刹那(プロフ) - 戦国娘さん» 戦国娘さん読んでいただきありがとうございます!題名に惹かれたなんて嬉しい言葉感激です!頑張って考えた甲斐があります!!次の章は全力制作中なので50話が溜まり次第更新します!! (2021年3月17日 8時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 題名に惹かれて全話読破しました!もう次の更新が楽しみすぎますo(><;)(;><)o次話の更新楽しみしてます(*^^*) (2021年3月17日 0時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:刹那 | 作成日時:2021年3月2日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。