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189話 意地でも家に行く ページ44

「左馬刻が怒っている理由がイマイチ理解出来ないが……今度天気が荒れた時に頼んだ方がいいのか?」

「荒れなくても頼みに来い」

「歪みねぇな」


きっぱり言い切る俺様を隣の銃兎はジト目で見やがるが気にしねぇ。思ってる事を言っただけだ


「ふむそうか…了解した」

「じゃあ今日は泊まるんじゃねぇぞ」

「しゃあねぇな……ちゃんと帰ってやるよ」

「意地でも俺の家に来るのかよ!」

「いいじゃねぇかよ!!」

「どんだけAに執着してんだよ!」

「最近アイツの顔見てねぇから不足してんだよ!!」


投げつける様に言い放つと銃兎も観念したのか片手で頭を押さえ溜息をついた


「ちゃんと帰れよな……」

「俺様は言った事は守るから安心しろ」

「信用出来ねぇな……。理鶯、お前も俺の家に来てくれ」

「む?いいのか?」

「コイツが暴れだしたら俺じゃ止められないからな」

「そういう事なら了解した」

「なんで暴れる前提なんだよ!!」

「いっつもテメェは暴れてんだろうが!!」


また取っ組み合いが始まるが、辺りを焦がす様な光が俺らを包み込み、轟音が響き渡った。邪魔が入り取っ組み合いを止めると、雨音もさっきより酷くなっていた事に気付く


「チッ、雨ヤベェな」

「酷くなる一方だから今のうちに降りた方がよさそうだな」

「Aも待ってるしな」


丁度理鶯がUSBをパソコンから抜きポケットに仕舞ったので、コピーが終わったらしい。それを確認した俺らは外に出た
降り注ぐ雨は大粒で、エアガンで乱れ打ちされてるのかってぐらい地味に痛い。出て数秒しか経ってないが、全身がビショビショになり張り付く前髪が鬱陶しい

この状態で車に乗るのかと、銃兎の小言が雨音に負けずうるせぇが無視して山を降りていく
足元が泥濘んで歩きにくいが、登る時よりは断然楽なのであっという間に車まで辿り着き、急いで後部座席に乗り込む


「銃兎、寒ィエンジン掛けろ」

「うっせぇ凍え死ね」


口ではそう言うがエンジンを掛けねぇと帰れねぇから直ぐにエンジンを掛け車を発車させるクソ兎。数分後にエンジンが温まれば、すんなりと暖房をつけた


「嵐とは聞いていたが想像以上だな……。運転しづらくて仕方が無い」

「やはり銃兎の家に泊まらせて正解だった。この中独りで待たせるなんて危険だ」

「ハッ、建物の中でも結構ビビってたもんな」

「怖がっていたがそれでも小官らを心配するなんて優しすぎる。それが彼女のいい所でもあるがな」

「違ぇねぇ」

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刹那(プロフ) - 戦国娘さん» 戦国娘さん読んでいただきありがとうございます!題名に惹かれたなんて嬉しい言葉感激です!頑張って考えた甲斐があります!!次の章は全力制作中なので50話が溜まり次第更新します!! (2021年3月17日 8時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 題名に惹かれて全話読破しました!もう次の更新が楽しみすぎますo(><;)(;><)o次話の更新楽しみしてます(*^^*) (2021年3月17日 0時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2021年3月2日 12時

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