1078話 言いたい放題の幼なじみ ページ48
「〜〜〜ッ!!」
「落ち着け…!!俺らは居ない設定で喋ってるんだ……!!ここでお前が怒鳴ったら話がややこしくなる……!」
独占欲の強い若頭は、ホストの言葉で怒りが抑えきれない。理鶯に羽交い締めにされ、銃兎に口を押さえられている彼はジタバタと暴れていた
そんな賑やかなやり取りが目の前で繰り広げられているので、寂雷は笑いを堪えて震える声で言葉を返す
「そ、そうなのかい…っ?んんっ、独歩君の言う通り許可を取った方がいいと思うよ?きっと左馬刻君達は許可してくれる筈だよ」
《ちぇっ、センセーもそう言うの?絶対ぇ俺ん家来るじゃん〜。独占欲強ぇし、あの3人》
「〜〜ッッッ!!!」
「だーかーらー落ち着けッ……!!正直今のは俺でもイラッとしたが耐えろ……!!」
「ひ、一二三君っ、あまり悪口はいけないかな?Aさんも近くで聞いていますよね?」
《うん聞いてるよ?───アッハハハッ、独歩ぉめっちゃ顔青いっ》
《当たり前だ!!あの3人の事だ!!きっとAさんに盗聴器とか犯罪めいたモノを勝手に付けてる筈だ!!》
《ブハハハッ!独歩ちんもしそれ本当だったら今の聞かれてんぜ?》
《あ……あぁッ!!?しまったつい口が滑った!!どうしよ俺殺される!!?》
《だ、大丈夫ですよ…!もし怒ってたら私が庇います…!》
「耐えろ……耐えろ俺。俺が耐えられなかったら左馬刻が暴れる……ッ」
「よし銃兎、理鶯、パーティーの前にアイツら血祭りにすンぞ」
「だから落ち着け…!!」
「血祭りにしてしまえば、Aの本心を聞く機会が失われるぞ」
今すぐにでも彼等がいると言いたい寂雷。そしてあの寂雷ですら、このコントの様なやり取りにツボが入ったらしく、頭に手を当てて肩をプルプルと震え始めた
「ふ、ふふ……」
《あれ?センセ?》
「ご、ごめんね…っ、少し面白くてね……っ。一二三君の気持ちは分からない訳じゃないけど、パーティーは人数が多い方が楽しいんじゃないかな?」
《んー……そっか!確かにセンセーの言う通りかも!!んじゃあ!後で電話してみるー!!》
ブチッ、と切れる通話。漸く声を出せる環境になれた3人は、思い思いに声を上げた
「おいセンセェ……教育どうなってんだアンタの仲間はよォ!!!」
「潔白の身で無いのは重々承知していますが、裏ではあんな風に我々の事を言ってるんですねぇ!?」
「とても心外だ」
「ふふふ……ッ、ほ、本当に申し訳ない……ッ、悪気は無いんだ……ッ」
1079話 覚悟は出来ているが。→←1077話 結局自分達もエゴを押し付けている
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刹那さんの小説ファン - 章公開おめでとうございます!これからもまったりマットリを堪能させていただきます! (1月8日 17時) (レス) @page50 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» ありがとうございますm(*_ _)m 今回の更新で50話分溜まりましたので、次の章公開まで暫くお待ち下さいっ! (1月8日 11時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - 何度もすみません!最新の小説、更新された瞬間に見ることができました!これからも頑張ってください! (1月7日 20時) (レス) @page49 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» 発狂して家宝にするレベルですか!?(笑) そう反応して下さる人は初めてで嬉しいですっ(*¯꒳¯*) (1月6日 22時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - お返事ありがとうございます!嬉しすぎてベッド叩きながら発狂してしまいました。スクショしまくって家宝にしますうううううう! (1月6日 18時) (レス) @page47 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2023年11月29日 10時