1067話 うっかりな彼女 ページ37
─────再び数日後。
あれから左馬刻率いるMTCは決勝トーナメントの切符を手にした
分かりきった結果ではあるが、3人の目的達成への道が近付きAはとても喜んだ。
そしてイケブクロ代表Buster Bros!!!、シブヤ代表FlingPosse、シンジュク代表麻天狼も、決勝トーナメント進出を果たした
左馬刻達にとって相手が誰であろうと倒すのみなのだが、Aは複雑な気持ちを抱いていた
それもその筈、彼女にとって全員が大切な恩人達。そんな彼等が優勝という目的達成への通過点を取るべく、様々な感情が混ざり時には爆発する危険なバトルをするのだ。
こんな感情を持つのは、彼等に失礼。だから何度も消そうとするが、それでも上手くいかないらしい。
『うーん……この感情は普通なんですかね……』
太陽が真上から傾き始めた頃、理鶯の縄張りである森の中で独り言ちるA。
決勝トーナメントは中王区内に入り数日間過ごさなければならない。自身が不在でも問題ないよう、出来る限りの事を消化しようと左馬刻と銃兎は激務に追われていた。
その為Aは久しぶりに理鶯の野営地に訪れている。しかし理鶯は調べ物があるとテントに篭もっている。Aは遂に単独行動禁止期間は終わたのに加え、彼の邪魔をしない為に薪を取りに行っていた
久しぶりの不安定な道。そんな道で重く形も不揃いな薪を抱きかかえて歩くAの顔は険しい
それはしんどさ故なのか、モヤモヤした気持ち故なのかは分からない
『でもきっと、戦ってる時の皆さんはカッコイイ筈です……っ！！魂と魂のぶつかり合い、絶対に見逃してはいけない…！！』
誤魔化しなのか言い聞かせなのか。Aは誰もいない事を良い事に、森の中でそう言葉にした
決心をした彼女は少し湿った土を踏みしめる
─────その瞬間。
『ぬぉおわぁあああ！！！！？』
土から網が現れ、Aを丸ごと包み込んで上空へと浮かび上がった。
棘も無いただの麻縄なのだが、いきなりの事で薪は全て網の隙間から零れ落ち、身動きが取れなくなったA。久しぶり過ぎて罠の位置もしっかり覚えていなかったらしい。
『……………やべぇ……理鶯さんに怒られる…』
折角単独行動禁止期間が終わったのに……。
Aは身の危険よりも、そっちにショックを受けていた。動物&不審者用の罠に引っ掛かりはしたが、幸いスマホはポケットの中。怒られるのを覚悟し、テントで作業をしている理鶯へと電話を掛けた
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刹那さんの小説ファン - 章公開おめでとうございます！これからもまったりマットリを堪能させていただきます！ (1月8日 17時) (
レス) @page50 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» ありがとうございますm(*_ _)m 今回の更新で50話分溜まりましたので、次の章公開まで暫くお待ち下さいっ！ (1月8日 11時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - 何度もすみません！最新の小説、更新された瞬間に見ることができました！これからも頑張ってください！ (1月7日 20時) (レス) @page49 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» 発狂して家宝にするレベルですか！？(笑) そう反応して下さる人は初めてで嬉しいですっ(*¯꒳¯*) (1月6日 22時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - お返事ありがとうございます！嬉しすぎてベッド叩きながら発狂してしまいました。スクショしまくって家宝にしますうううううう！ (1月6日 18時) (レス) @page47 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2023年11月29日 10時
