1065話 仲良しな舎弟達と彼女 ページ35
─────数日後。
DRBの予選が進み、MTCも決勝トーナメントへ勝利を積み重ね続ていくそんなある日の夕方。
理鶯は左馬刻の事務所へと足を進ませていた。深い理由は特に無い。ただ銃兎からAが左馬刻の事務所にいると聞いたので、どんな様子が興味があり覗きに来たのだ
既に若頭である左馬刻の仲間だと知られているので、屋敷の入口で受付の様な事をしている舎弟に顔だけ見せれば、すんなりと中に入れさせてもらえる。
折角だから何か土産を持ってこれば良かったな……。そう考えながら廊下を進み、左馬刻がよくいる事務所の扉へと辿り着いた
『───っ!』
「「────!!」」
「──ッッ!!!」
何やら盛り上がっている。
そして左馬刻が怒鳴っている。
扉越しでは篭って聞こえるので明確には分からないが、ただ言えるのは平和である事。
理鶯はクスッと笑みを零し、扉を開けた─────。
『いっせーのーせー4!!!』
「はいお嬢残念〜」
『ぐぁぁあっ!!何で皆上げてないんですか!!』
「ハハッ、じゃあ今度は俺です。いっせーのーせ2ッ!!」
「「おぉ〜」」
「よっしゃ!俺上がり!!」
『また私最後まで残ってる!!』
「だーかーらァッ!!テメェらちったぁ静かにやれや゙ァッ!!!」
「───ふふっ、」
本当にここは極道の物達が集まっているのかと疑いたくなる程に平和な空間。部屋の中心のテーブルを囲い、強面な男達に紛れてAが両手に拳を作って合わせ、親指を立てあっている。因みに廉貞も混じっていた
理鶯はその遊びを知らないが、俗に言う指スマと呼ばれるゲームだ。地域によって呼び方は異なるが、ここではそう呼ばせてもらおう
子供の遊びであるソレだが、何故か凄く盛り上がっている。なので資料を手にし仕事をしている左馬刻にとっては邪魔でしかなく、1人だけ怒声を上げていた。
扉を開けばそんな光景なので、思わず理鶯も笑いが出てしまう
そんなゲームの途中だが、Aは理鶯に気付きパァッと笑顔を咲かせた
『理鶯さん!』
「A、とても楽しそうだな」
『はい!坂柳さんからシンプルでも盛り上がれるゲームを教えて下さりまして、今やってるんですよ!』
「お嬢全然勝てないっすよね」
『む!!皆さんが上手なんです!!』
「このゲームに上手い下手はないと思いますが……」
「どっちかって言うと運が無いんじゃね?」
『く〜!!次の試合で勝ってやります!』
「だから静かにしろや゙ァッ!!!」
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刹那さんの小説ファン - 章公開おめでとうございます!これからもまったりマットリを堪能させていただきます! (1月8日 17時) (レス) @page50 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» ありがとうございますm(*_ _)m 今回の更新で50話分溜まりましたので、次の章公開まで暫くお待ち下さいっ! (1月8日 11時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - 何度もすみません!最新の小説、更新された瞬間に見ることができました!これからも頑張ってください! (1月7日 20時) (レス) @page49 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» 発狂して家宝にするレベルですか!?(笑) そう反応して下さる人は初めてで嬉しいですっ(*¯꒳¯*) (1月6日 22時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - お返事ありがとうございます!嬉しすぎてベッド叩きながら発狂してしまいました。スクショしまくって家宝にしますうううううう! (1月6日 18時) (レス) @page47 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2023年11月29日 10時