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1064話 平和に終われた1日 ページ34

「お巡りさんとの約束です」───そう微笑む銃兎はAに向けて小指を立てた。

ギュッ、と赤に絡まる細い小指。これは講習で子供に言い回る様なモノとは重さが違う。ヨコハマを生きるのであれば必要な教育。そして彼女を護る為のモノ

決して忘れさせない為に、銃兎は普段よりも強くその小指に力を入れた


細い指から返ってくる力に満足した銃兎。ゆっくりと離れ、優しく微笑んだ


「では私も職務に戻ります。また似た様な事件に巻き込まれたなら、遠慮なく連絡して下さい」

『はい!分かりました!』


名残惜しさを感じさせないスピードで、銃兎もこの場から離れた。人混みに紛れて見えなくなるまでAは手を大きく振って見送る。
『お仕事頑張って下さいね〜』と言う彼女の横顔を廉貞が覗き見ると、幸せそうな程に笑顔で釣られて廉貞も笑みが零れた



「ふ、お嬢は愛されていますね」

『愛され、と言うか危なっかしいんだと思いますよ……あはは…』

「謙遜しないで下さいよ。私から見ても貴女は大切にされている」


廉貞がそう返せば、Aはまた嬉しそうに笑顔になった

さて、再び訪れた平和。気を取り直した2人はカフェへと向かい、そこで日が暮れるまで左馬刻に関する話をし尽くした。
Aから見た左馬刻、廉貞から見た左馬刻。きっと本人がいれば、顔を赤くし照れ隠しと言う名の逆ギレを起こしそうな内容だったが、まったり出来る個室と言う事もあり誰にも邪魔をされず有意義な時間を過ごした












───時は少し過ぎて夕方の6時頃。


事務所に戻ったAと廉貞。そこには2人の帰りを待っていた左馬刻と退紅がいた

何事も無く、左馬刻達もしっかり見守る事が出来たという点で退紅は満足そうに笑い。その若頭もA達の満足した顔で、楽しく過ごせたのかと安堵の笑みを僅かに乗せていた




「な?俺の言った通りだろ?」

「るっせぇ、今日はたまたま平和だったんだよ」

「そうやって地道に距離感学んどけ。お前は過保護なんだからな」

「チッ、ジジイのクセにお節介が過ぎンだよ……」

「ブハハハッ、悪ぃなぁ?口を挟まねぇと気が済まねぇんだよ。額繋、ジジイのお節介に付き合わせてすまんな」

「いえ、オヤジの頼みであれば」

「A、額繋との外出は楽しかったか?」

『はいっ!沢山楽しい話もしてくれましたから時間があっという間でした!』

「ハッハッハッ、そうかそうか。──お、左馬刻ィ、拗ねんじゃねぇよ」

「拗ねてねぇわッ!」

1065話 仲良しな舎弟達と彼女→←1063話 忘れてはいけない大事な事。



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刹那さんの小説ファン - 章公開おめでとうございます!これからもまったりマットリを堪能させていただきます! (1月8日 17時) (レス) @page50 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» ありがとうございますm(*_ _)m 今回の更新で50話分溜まりましたので、次の章公開まで暫くお待ち下さいっ! (1月8日 11時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - 何度もすみません!最新の小説、更新された瞬間に見ることができました!これからも頑張ってください! (1月7日 20時) (レス) @page49 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» 発狂して家宝にするレベルですか!?(笑) そう反応して下さる人は初めてで嬉しいですっ(*¯꒳¯*) (1月6日 22時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - お返事ありがとうございます!嬉しすぎてベッド叩きながら発狂してしまいました。スクショしまくって家宝にしますうううううう! (1月6日 18時) (レス) @page47 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2023年11月29日 10時

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