1063話 忘れてはいけない大事な事。 ページ33
Aにナンパまがいな事をしてきた男達は命を優先したので、そのまま警察に御用となった。
一件落着。だがAはそれよりも3人が揃っているのが気になったらしい。廉貞は大体は察したが、彼女は部下に指示を出した後、左馬刻と共に煙草で一服していた銃兎に声を掛けた
『銃兎さん、ありがとうございました。おかげで助かりました』
「いえ、職務を全うしただけですよ」
『ふふっ、それで何故皆さんお揃いで?』
「俺様は見回り。ここでシノギやってるトコあっから様子を見てたんだが、そン時に走ってる銃兎を見掛けたから着いてきたんだわ」
「小官はここにしか無い調味料を調達していたのだ。するとたまたま左馬刻と銃兎を見掛けてな」
一応後ろを着けていた事は伏せる方針の3人。理鶯は実際調味料調達の際に見掛けたので嘘では無いが、見事な連携で自然な作り話となった。
廉貞だけは苦笑いで、ツッコミを入れる等と言う命知らずな行為はしない。なので作り話を真面目に受け取ったAは『奇跡ですねっ!』なんて笑っていた
「じゃ俺様は戻るわ。廉貞、頼んだぞ」
「はい!お嬢に傷を付ける様な事は起こさせません」
「小官もベースに戻るとしよう」
「送ってくぞ理鶯」
「良いのか?感謝する」
今回の件で安心した左馬刻は、本当に自身のシノギに戻る様だ。「楽しんで来いよな」とAの頭を撫でると、理鶯を連れてこの場を後にした。
その様子にやれやれ……と息を吐く銃兎。煙草を携帯灰皿に押し消した後に、Aと向き合う
「Aさん、今回はちゃんと連絡出来ましたね。よく出来ました」
銃兎も青色の頭を撫で、まるで子供相手の様な言葉を口にしたが、彼女は嬉しそうに笑う
『はいっ、忙しいのに面倒事を増やしてすみません』
「ふふ、気にしなくて良いんです。これが私の仕事ですから。ですが────」
微笑んでいた顔が突然真剣な面持ちに。怒られると予感したAは背筋をピンッと伸ばし、後に続く言葉を頭に叩き込む為に耳を済ませた
「今回逃げる為に人通りの少ない道に行きましたね?それでは もし挟み撃ちにされた時に危険です。逃げる場合は決して路地裏等人通りが少ない所へは行ってはいけません。なるべく人がいる所へ。そうすれば通り過ぎる人達が全員証人となり、その中で誰かが我々に通報してくれる筈です。なので、相手から撒くためと危険な所へは行かないように」
いつでも護れる訳では無い。だからこそ、彼は言葉を重く響かせた
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刹那さんの小説ファン - 章公開おめでとうございます!これからもまったりマットリを堪能させていただきます! (1月8日 17時) (レス) @page50 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» ありがとうございますm(*_ _)m 今回の更新で50話分溜まりましたので、次の章公開まで暫くお待ち下さいっ! (1月8日 11時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - 何度もすみません!最新の小説、更新された瞬間に見ることができました!これからも頑張ってください! (1月7日 20時) (レス) @page49 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» 発狂して家宝にするレベルですか!?(笑) そう反応して下さる人は初めてで嬉しいですっ(*¯꒳¯*) (1月6日 22時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - お返事ありがとうございます!嬉しすぎてベッド叩きながら発狂してしまいました。スクショしまくって家宝にしますうううううう! (1月6日 18時) (レス) @page47 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2023年11月29日 10時