検索窓
今日:7 hit、昨日:8 hit、合計:10,454 hit

1061話 全力逃走中の彼女と舎弟 ページ31

『額繋さんッ!!!どこに逃げれば良いですかね!!?』

「相手は複数人でしたから、挟み撃ちにされる可能性があります!!安全地帯は無いかと!!」

『ええ!!?ど、どうすれば!!』


人通りが多い道からジメジメとした薄暗く細い道まで、相手を撒く為にクネクネと複雑なルートを全力で走り抜ける2人。軍人に鍛えられているAと、いつも組長と若頭に無理難題を振りかけられている廉貞。片方が息切れ、なんて事は無く走り続けられている

だが走ってるだけでは解決には至らない。アワアワと焦るAは一生懸命頭を回転させ、初歩的な事を忘れていたとスマホを取り出した


『こ、こういう時に連絡です!!』


心配されながら見送られた手前、連絡するのは憚られるがそんな事を言ってられる場合じゃない。それで自分の身に何かあればまた怒られてしまう。
警官である銃兎へと電話を掛けた


現在彼は仲間2人と共にバレない程度に走って追い掛けている。なので電話は直ぐに繋がった


《もしもし、入間です》


あくまで仕事中という体で話す銃兎。後ろでは中々に騒がしい音が聞こえているが、今のAには気にする事では無い。慌てながら口を開いた


『もしもしAです!!銃兎さん!助けて下さい!人のマイク壊しちゃって追い掛けられてるんですぅ!!』

《んぶふっ、こ、壊したんですか…?それで今どこにいるんですか?》


あの光景を見てしまったが為に、Aの必死さが笑えてしまった彼。誤魔化し切れてないがそのまま居場所を尋ねれば、周りの景色を確認したAの情報が返ってきた


『中華街の中なんですが、建物と建物の間を走り抜けてるので、正確な場所が分かりません!!』

《分かりました、なら中華街の南門まで来れますか?そこで待機しています》

『了解です!!』

《くれぐれも、自ら戦いに行かないで下さいね?》

『はい!!』


後ろから銃兎達は追い掛けているので、Aの答えが無くても場所を把握している。今走っている所から近く、尚且つ分かりやすい場所に来る様に指示をした彼は、そのまま通話を切る

目的地が決まったAは前を見ながら廉貞に声を掛けた


『額繋さん!南門に行きますよ!そこで銃兎さんが待ってくれるとの事です!』

「分かりました!」


周りは賑わっている。その雑音の所為で、相手の音が全く聞こえない。いつどこに現れるのか、Aは神経を尖らせて光射す方へと駆け抜けた─────

1062話 優秀で凶悪なSP達→←1060話 条件反射な彼女



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
36人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

刹那さんの小説ファン - 章公開おめでとうございます!これからもまったりマットリを堪能させていただきます! (1月8日 17時) (レス) @page50 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» ありがとうございますm(*_ _)m 今回の更新で50話分溜まりましたので、次の章公開まで暫くお待ち下さいっ! (1月8日 11時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - 何度もすみません!最新の小説、更新された瞬間に見ることができました!これからも頑張ってください! (1月7日 20時) (レス) @page49 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 刹那さんの小説ファンさん» 発狂して家宝にするレベルですか!?(笑) そう反応して下さる人は初めてで嬉しいですっ(*¯꒳¯*) (1月6日 22時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
刹那さんの小説ファン - お返事ありがとうございます!嬉しすぎてベッド叩きながら発狂してしまいました。スクショしまくって家宝にしますうううううう! (1月6日 18時) (レス) @page47 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:刹那 | 作成日時:2023年11月29日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。