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928話 危ないラインまで来てんじゃねぇか ページ48

銃兎に続いて理鶯まで擽ってぇ事を言いやがる

………まぁ今まで一郎関係で迷惑掛けたし……仕方ねぇんだけどよ……。ンなストレートに伝えてくンなやダボ…ったく……


これ以上俺様のペースを乱されるのは癪だ。舌打ちをして無理矢理にでも話を引き戻す


「んな事より、来るのか来ねぇのかどっちだよ」

《今向かっている》

「速ェだろうが。場所も送ってねぇだろ」

《大体の目星は付いている。だが念の為に送っておいてくれ》

「お前が怖ェわ」

《ふっ、どんな風に遊んでいるのか楽しみだな》

「話逸らすんじゃねぇよダボ」


理鶯の奴いつも規律を守るとかほざいといて危ないラインまで来てんじゃねぇか。1歩踏み外さなくてもアウトだろ
まぁヤクザの俺様が言える立場じゃねぇが。気持ちも分からねぇ訳じゃねぇし


疲労からの溜息を吐く


「じゃあまたな」と通話を切り何気無く視線をA達の方へ戻せば、まだ続いていたようでAの泣き声を上げながら次男に抱き着いたり腹を触ったりしていた


『うわぁああん!!ずみません二郎さぁん゙っ!!』

「大丈夫だって!!こんなのサッカーやってたらよくある事だって!!離れろっ!!」

『あ゙ぁぁああんっ!!』

「Aっ!!一旦二郎から離れような!!な!?な!?」

「何でお前そんなに泣いてんだよ!!はーなーれーろー!!」





「あの馬鹿共何してんだ……」


正直Aに抱き着かれてんのはムカつく。だが俺が見ていると知っている2人が、慌ててAを引き剥がすのを見てるとそんな気は失せた

2人の思いが伝わらないAは抵抗し、次男から離れる事はない。今も泣きながら顔をアイツに埋めたりしてやがる


「ににににに兄ちゃん!!俺、これ、何をすれば正解!!?」

「男なら受け止めるのが正解だが、今は例外だ!!Aをあやす事に集中しろ!」

「いち兄!一々指摘するのは野暮かもしれませんが、赤ん坊相手の言い方になってます!!」



ふーん……アイツらといる時はあんな感じなんだな……。俺らでは絶対ェ起こらねぇわ
このまま見ててもAが泣き止まねぇだろうし、しゃあねぇな。一応アイツと遊んでくれてっから助け舟出すか


握っていたスマホでそのままAへ電話を掛ける事にした。さァて、どんな風に電話に出てくれるか楽しみだなァ?

騒がしい奴らを見つつ抑えきれねぇ笑みを浮かべながらスマホに耳を当てる。電話が鳴ったからだろう、離れなかったAは簡単に離れ電話に出た───

929話 俺様に見せるんじゃねぇのかよ→←927話 遅いとかは無いんじゃないか?



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刹那(プロフ) - クリームソーダ好きさん» クリームソーダ好きさん!応援ありがとうございます!これからも楽しんで頂けるよう頑張ります! (7月8日 17時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
クリームソーダ好き - とっても面白いです、!応援しています! (7月8日 11時) (レス) @page39 id: 4c76633c5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2023年6月4日 10時

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