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881話 殺伐としたミーティング ページ1

理鶯が裂くように一言言っただけでは、話は進められど左馬刻の機嫌が変わる訳では無い。今の彼は導火線の短い爆弾。直ぐに火が着く様な事をすれば爆発してしまう

理鶯は流石にそんな事はしないだろうが気を張った方がいい。銃兎はイラつきを抑えて理鶯とは反対のソファに座る

立ち込める煙草の煙、冷たく重い空気。この部屋は禍々しいオーラ放っており、少しでも近づこうものなら命が危ないと舎弟誰一人扉に近づかない


ただでさえ余計な仕事を頼まれ疲れが溜まっているのに、胃だけではなく目と肺まで左馬刻にダメージを与えられている。まだ主流煙なら許せる。だが過剰な呼出煙と副流煙は許せない。例え昨日Aに癒されたとしても足りない。つーかAの方が大人じゃねぇかクソガキが……!!


───そんな怒りを銃兎は噛み殺し、真剣な顔を保っている


「では先ずはもう直ぐ開催されるDRBの予選のスケジュールが発表されたので報告します」


銃兎はスマホを取り出すとメモアプリを開き、過去に自分が書いた文字を読み上げた。それは来週から予選が始まり、それに伴ってトーナメント表も公開され、MTCが何処と当たるのか、日時はいつなのかというモノ。
それを淡々と説明する銃兎だが、真剣に聞いているのは目の前の理鶯のみ。左馬刻は紫煙を吹いて天井を眺めている。どこからどう見ても心ここに在らず、若しくはそもそもこの話に興味無し


激務な中此処に態々呼んだのは他ならぬ左馬刻。そんな態度を取られてしまえば、我慢している銃兎の眉間に皺が寄るのは必然。しかし脳裏に過ぎるのは“左馬刻に会って謝る”と言ったA。自分の所為で難しくなるのは避けたい。誤魔化す様に話を理鶯に振った


「──これで以上ですが何か質問ありますか理鶯」

「ふむ、予選がある場所は広場だった記憶だが、ギャラリーは居るという事だな?」

「えぇそうですが、何か問題でも?」

「いや、敵が必ず偵察に来ると思ってな」

「確かにそうですが、それで我々が負ける可能性なんて増えないでしょう?」

「慢心は敗北を呼んでしまうぞ銃兎。優秀な偵察部隊がいれば僅かな弱点すら見抜いてくる。余分な不安要素は取り除かなければならない」

「まぁそうでしょうが、先制を取り一発で仕留めるという方法以外はどうしようもありませんよ」

「そうだな……」


この状況でも通常運転の軍人───と思いきや、銃兎の視界に映るのは口を結ぶ表情。彼も左馬刻の態度に思う所があるようだ

882話 知るかよ→



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刹那(プロフ) - クリームソーダ好きさん» クリームソーダ好きさん!応援ありがとうございます!これからも楽しんで頂けるよう頑張ります! (7月8日 17時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
クリームソーダ好き - とっても面白いです、!応援しています! (7月8日 11時) (レス) @page39 id: 4c76633c5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2023年6月4日 10時

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