847話 おっ!いい流れになってるかも!? ページ17
顔を真っ赤にして怒鳴る三郎さんをハッ、と笑い飛ばし、二郎さんはバトルの相手を指名した
「んじゃA、バトル申し込むぜ!」
『えっ、私ですか!?初心者ですが!?』
「さっきも三郎言ってただろ?ダイス振るだけなんだから初心者もカンケーねぇって!」
『そ、そうですけど……』
「Aが負けてもそっちにデメリットねぇんだし良いだろ?ほらよ、先行は譲るぜ」
『うっす……』
渋々ダイスを受け取り不安なまま転がせる。出た目はまたしても5。私は5に愛されているらしい
最大値は6だから負ける確率は低い。悔しそうに二郎さんは「あー、」と零してダイスを掴んで転がす。出た目は3だった
悪い展開はこれで打開出来たか!?
1回休みな事に変わりないが、その目を見た瞬間思わずガッツポーズをした
『やった!』
「おっ!Aの勝ちだな!」
「ちぇっ、負けちまった。それじゃA、どっちか1枚引いてくれ」
そう言って二郎さんは2枚のカードの裏面を私に見せる。流石に中身を見て選択は出来ないらしい
ここでも運が絡むとは……。いや!今の私はいい方向へと進んでいる!!
己の直感を信じ、左側のカードを勢いよく引いた
『これだ!!』
「マジか!そっち取られちまったか!」
三郎さんと一郎さんには見えない様に内容を確認して見ると、“自分のカードをダイスで出た数分捨てる代わりに、全員のターンを強制的に休みにさせる”と何やら強そうな事が書かれていた
やはり流れが来ている!
どんな内容が悟られないように唇に力を込めた
「いやニヤけてるの抑えるの下手すぎでしょ」
「ははっ、良いカードが来たんだな。良かったなA」
『ポーカーフェイスのポの字も出来なかった……』
「毒島の事もう少し見習った方がいいんじゃないか?」
『本当ですよ……とほほ…』
両手で頬辺りをコネコネしてユルユルな筋肉を揉みほぐしながら嘆く。これじゃラップバトルでもポーカーフェイス出来ないよ……
ぐすんぐすん、と悲しむ私を横目に二郎さんが1個のダイスを振り、何も無い5つ目のマスまで進み、山札からカードを引いてターン終了。三郎さんの番だ
私達よりも倍進んでいる彼はカードは使用せずダイスを振る。出た目は1。少なく感じるが、既に12進んでいるのだから丁度いい
「マスには何も書いてない。つまらないけど、嫌な事が起こるよりマシか……」
残念そうに山札からカードを引きターン終了。次は一郎さんだ
848話 チップもめっちゃ重要でした!!→←846話 典型的なツンデレ……?
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刹那(プロフ) - 雪女さん» 雪女さんコメントありがとうございます!十四君のセリフは色々調べに調べて書きましたのでそう言って頂けると嬉しいです!彼の再登場はかなり先になってしまいますが、楽しみに待って頂ければと思います! (5月26日 10時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 続きが気になります更新楽しみにしてます(●︎´▽︎`●︎)十四くんとの絡みよかったです(*^^*) (5月26日 0時) (レス) id: 883542d863 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - ナミさん» ナミさんコメントありがとうございます!!17章まできてじわじわと忘れられていた過去が明らかになって来てます!!果たしてその過去が全てが明かされた時に何が起こるのか……。夢主ちゃんを可愛いと言っていただけるなんて嬉しいです!!(*´ω`*)更新頑張ります!! (2023年3月30日 23時) (レス) id: 474b3cc025 (このIDを非表示/違反報告)
ナミ - コメント失礼します。夢主ちゃんの過去が分かってきてますね!序章のころと比べて明るい夢主ちゃんがかわいいです♡更新も頑張ってください(^^) (2023年3月30日 22時) (レス) @page18 id: cbde72f558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2023年3月28日 0時