534話 大人っぽい立ち振る舞いをしたいんですけどね…… ページ43
声が上ずってオウム返しをすれば、可笑しそうにクスクス笑われた。むぅ……と不貞腐れると「悪い悪い」と頬を突っついてきた。いや悪いと思ってないでしょそれ
「カッコつける必要も無いなら白状するか。こうやって繕ってるが、俺は不器用なんだよ。あの2人と並ぶと余計に際立つ」
『成程……』
「どうだ?残念とか痛い奴とか思ったか?」
『何言うんですか。自分を良く見せ様とするのは当たり前です。私だって子供っぽいとよく言われますし、それを必死に隠してる事と一緒ですよ』
「ククッ、お前ならそう言うと思った」
屈託のない笑顔。それが彼の言うカッコつけるのを止めた表情なのだろう。綺麗な笑顔と言うより、少年の様に無邪気で可愛らしいと言う言葉がピッタリだ
『銃兎さんがいいならずっとその性格でいいんですよ?』
「それもいいが、慣れると仕事に支障がでるからな。今くらいにしておく」
『ふふっ、そうですか。私はどっちでも良いですよ、何方も素敵な銃兎さんですからねっ』
「そういうの他の奴らにポンポン言うなよ?勘違いされるからな」
『勘違い?』
何が誤解を招くこと言ったかな?
首を傾げると足元の蛇玉が伸び終えたのかパタリと倒れ動かなくなった。すると丁度左馬刻さんに遠くから呼ばれた
「おいお前らっ!ンなとこにいてねぇでこっち来いよっ!今からホストがヤベェモンやりやがるからよ!」
左馬刻さんは謎に半笑いで片手で手招きをし、もう片方の手は一二三さんを差していた。その先に視線をやれば、でっかい筒状の物を抱えた一二三さん、未だにアワアワしている独歩さんがいた
左馬刻さんの所に近づいてアレは何かと聞いてみれば手筒花火だと寂雷さんが答えてくれた
『あれも花火なんですか?大っきいですね』
「吹上式の花火で、数メートルの火花が穴の中から出てくるんですよ」
『それを何故一二三さんが持ってるんです?』
「そういうモンなんだよっ。ハハッアイツ肝座ってんなァ」
「一二三に任せて大丈夫なんでしょうか……?」
「ちゃんと一般人用に調整された物らしいので、雑に扱わなければ大丈夫でしょう。何かあれば直ぐに私が助けに行きます」
「火薬の扱いなら理鶯が適任でしょう?」
「だが伊弉冉が自分がやると名乗り出てな」
「ねぇねぇ!もうやっちゃっていーい?」
私と独歩さんが不安げに聞いていれば、痺れを切らした一二三さんがプンプン怒りだした。どんなのか分からないけど大丈夫なのかなぁ……
535話 火傷しないんですか!!?→←533話 銃兎さんの様子がおかしいぞ!?
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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます!! (2021年9月28日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます!!楽しみにして頂き嬉しいです!!(*´ω`*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます!!私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年9月22日 22時