496話 素敵な素敵な先生でした ページ5
無事だと言えば安心した様な息を着いて、近くにいるのであろう銃兎さんと理鶯さんに何かを話していた
そこの内容までは聞こえなかったけど、直ぐに声が近くなって今の居場所を聞かれた
『今ですね、先程買っていたりんご飴の店の近くにいます!』
《おうそうか、そこまで1人で行けたんだな》
『いや、実は色々ありまして、優しい男の人が――』
《あぁ゛ッ!!?男だと!?ソイツ誰だッ!Aに何もしてねぇだろうな、つーか近づいた時点でぶっ殺すッッ!!》
『え、ちょっ、左馬刻さん!話を聞いて――』
――ブツリ。
私の声を遮って切れる音が鼓膜を刺激した。おもむろにスマホを持つ手が下に降りると、盧笙先生は「無事連絡ついて良かったなぁ」と笑顔だが、私はサァ……と全身に冷や汗が吹き出てきた
『ろろろ盧笙先生っ!!大変です!早く離れないと殴られます!!』
「急に物騒やな!?何があったんや!?」
『えっと何処から説明すれば……。と、とにかく早く私から離れないと盧笙先生が勘違いした左馬刻さんに殴られちゃいます!!』
「何となくやけど状況は分かったわ。その連れの人が俺の事を不審者か何かやと思っとるんやな?」
『盧笙先生不審者じゃないです!優しい人です!だから殴られる事は防ぎたいです!!』
「フッ、俺も昔はヤンチャしてたからそっちがその気なら受けて立つんやけど、今は教師やからな」
『え、昔ヤンチャさんだったんですか?意外です!――じゃなくて殺り合ったら警察沙汰なのでダメですよ!!』
「大丈夫や分かっとる。それじゃ、ここでお別れやな。ホンマすまんかった」
『いえ此方こそありがとうございます!また縁があればお話しましょっ!!』
「せやな。オオサカに来てくれたら会えるかもしれんし、そん時は本場のたこ焼き教えるで」
『おぉ!たこ焼き!あの粉もんと呼ばれるモノですよね!是非教えて下さい、約束ですよ!!』
小指をピンっと立て盧笙先生の前に出すと、「あぁ楽しみにしとる」と小指を絡めて指切りげんまんをしてくれた
小指が離れ、盧笙先生は私の頭の上に手を置いて優しく目を細めた
「元気でなAさん。ちょっとの間やったけど楽しかったわ」
『私もです!帰りお気を付けて下さいっ』
盧笙先生は手をヒラヒラ振り、歩いて来た方面へと進んで行く。私は大きく手を振ってもう一度お礼を言い、素敵な教師の背中を見送った
人混みの中に消えてゆく初めて会った人。改めて外は温かくて面白いと思った
497話 皆さん人気者ですからねっ!!→←495話 そ、そんな機能あったんですか……!!?
69人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます!! (2021年9月28日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます!!楽しみにして頂き嬉しいです!!(*´ω`*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます!!私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:刹那 | 作成日時:2021年9月22日 22時