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494話 デラックスに進化した……!? ページ3

太鼓や笛の音、すれ違う人々の談笑の声の賑やかさをBGMに進んでいけば、周りの景色が徐々に記憶にある店達になっていき、奥の方にファーストりんご飴を買った店が見えた
嬉しさで思わず盧笙先生の袖をクイクイっと引っ張り、反対の手で店を指差した


『盧笙先生っ!あの店です!』

「おぉホンマか。その店で合ってて良かったわぁ」


りんご飴は人気商品なのか、3組程並んでいた。私達もちょっと小走りでその列に続く
ポンポンとテンポ良く順番が進み、早くも私達の番になった。

店主のおじさんは私の顔を見るなり目を見開いて直ぐに笑顔になった


「どうしたんだいお嬢さん。そんなにりんご飴美味しかったかい?」

「あー、実は俺の連れの者とぶつかってしもて、折角の飴を落としてしもたんです」

「ありゃーそりゃあ災難だねぇ」

『ごめんなさい。折角作って下さった飴なのに……』

「ははっ、大丈夫大丈夫!こういうハプニングも祭りの醍醐味ってね!んじゃ、またりんご飴かい?」

「いや、このデラックス飴をお願いします」


盧笙先生は迷う事無くデラックス飴と書かれた札がある飴を指差した。えっ、とその飴を見ると、キウイ 葡萄 ミカン パイナップル そして兎型に切られた林檎がお団子の様に串に刺され飴を纏わせた、まさにデラックスな飴
量も多く串も長い、そしてお値段もデラックスでりんご飴の約倍近く

思わず大きな声で盧笙先生の腕を下ろした


『盧笙先生っ!私の持ってたものはりんご飴です!それじゃないですよ!』

「いやこれは俺の謝罪の意味も込めてや。折角の祭りの時間を邪魔してもたさかいにな」

『で、でも……』

「ハハハッ、あんちゃん優しいねぇ。お嬢さん、こういうご厚意は受け取りな」


微笑む2人を交互に見て少し考える。うーん……良いのかな……。左馬刻さん達になんて言えばいいんだろ……
でもデラックスも気になっているのも事実

色々不安な所もあるけど、こんな事に時間を使ってられない。ゆっくりと頷いた


「はいよっデラックス飴!今度は落とさねぇ様に気をつけなっ!」

『あ、ありがとうございます……!!』


差し出されたフルーツタワーをしっかり確実に握りしめる。不安だけど、手に伝わる重さは嬉しかった

495話 そ、そんな機能あったんですか……!!?→←493話 優しい先生で羨ましいですっ!!



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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます!! (2021年9月28日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます!!楽しみにして頂き嬉しいです!!(*´ω`*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます!!私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:刹那 | 作成日時:2021年9月22日 22時

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