511話 なんで物にまでダメ人間にされるんですか!!? ページ20
ゲーム自体やった事は無いけどゲームのひみつと言う本で、ある程度は知っている。そんな世界に入れてしかも銃兎さんと一緒に遊べるなんて、凄く魅力的だ
でもそのソフトはまだ開発途中で発売まで時間がかかるらしい。なのでそれまで元々ゲーム機にダウンロードされているという、簡易的なゲームで慣れて欲しいと頼まれた
成程、最初からゲームはあるんだ……凄……
『了解しました!素敵な物をありがとうございます!』
「いえいえ、喜んで頂き嬉しいです。貴女とゲーム出来る日を楽しみにしていますよ」
人類の叡智が詰まったハイテクな物を頂き、頭を下げてお礼を言うと、嬉しそうに微笑んだ。それを揶揄う様に左馬刻さんが銃兎さんの肩に膝を置いてニヤニヤ笑った
「おいおい銃兎ォ、お前ガチでお前好みのを選びやがったな」
「それは重々自覚しています。ですが、喜んで頂いてるので問題ないと思いますよ?」
「ハッ、そうかもしれねぇが……
――お勧めと言うより単にお前ゲーム仲間が欲しいだけだろ。なら正直に言えよウサちゃん……?」
煽る様に銃兎さんの耳元で何かを囁いた。後半聞き取れなかったけど、銃兎さんの目が丸くなり顔を赤くしたから恥ずかしい事でも言ったのかな?
「そ、外を知るにはこういう道楽的な物も教えるべきかと思いましてね。偶然にも同じ物を持っていたので、一緒にやろうと誘っているだけですよ」
「ハハッ、図星かよっ」
動揺してるのか未だに顔が赤く、眼鏡をカチャカチャ何回も押し上げている。それを左馬刻さんは愉快そうに笑い、私の方に近付いてきた
「ンじゃ、俺様のプレゼントはコレだ」
自信満々な笑みで渡された箱はさっきよりも大きく、ずっしりとした重さだった
そして、人が大きなクッションに寝そべっているイラストが描かれていた
『こ、これは……?』
「人をダメにするクッション、ってヤツだ」
『え、私左馬刻さん達だけじゃなくてクッションにまでダメ人間にされるんですかッ!!?』
思わず大声を上げると左馬刻さんの後ろで銃兎さんがブフォッ、と大きく吹き出していた。そんな面白い事言ったつもりはないんですが……
「左馬刻、小官達がAを堕落させる事は問題ないが、無機物が堕落させるのは納得いかない。これは却下だ」
『理鶯さん!理由の意味が分かりませんっ!!』
何故か眉間に皺を寄せ不機嫌気味に言い放つ理鶯さんに戸惑いながらつっこむと、銃兎さんはお腹を抱えて爆笑していた
512話 フーフーはオプションなんですか?→←510話 銃兎さんの意外な趣味!!?
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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます!! (2021年9月28日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます!!楽しみにして頂き嬉しいです!!(*´ω`*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます!!私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:刹那 | 作成日時:2021年9月22日 22時