ぼくらはずっと。 (ページ10)

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素直が一番！ページ10

結局、皆でタピオカを飲んだその日。
帰宅して、夜ご飯を食べて。
いつものように、自分の部屋へ。

和也「もうやってますよ～」

開いている窓から、
お隣さんの声が聞こえてくる。

「お待たせ～！今日は何やる？」

和也「ちっくしょ！裏から来やがった」

「はいはい、イカのゲームね！」

テレビを付けて、窓際に座って
かずが一戦終わるのを待つ。

「ね～かず」

和也「なに？」

「もし、さぁ。
かずに彼女が出来たら、
こうやってゲーム出来なくなるの？」

ふと頭に浮かんだ疑問を、口に出してみた。
なにも考えずに言ってしまったけど、
思ったよりも言葉にすると、
寂しくなった。

和也「…Aはどう思うんですか」

予想外な返しだった。

「ん～～～。
…ん～～～。
あ、始まっちゃう」

マッチングが完了して、
私の思考はそこで停止。

かずも、始まってからは
やべ！とか裏から来る！とか
いつもと同じことしか言わなくなった。

あっという間に1時間経って。

和也「そろそろ風呂入ってこようかな」

「お、今日は早いね」

和也「Aも入るでしょ？」

「うん！また上がったら、少しやろっか」

和也「ですね。
…何があっても、こうしてたいと思ってるよ」

「…へ？」

かずは、そそくさとお風呂へ行ってしまった。

なんだ。たまには素直に言えるじゃないか！