文学教師 (ページ7)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:2,727 hit

残業ページ7

新side

Aがお返しをくれた。

それは俺が好きなぶどうジュース。
彼女はこれもいつものって知ってたらしい。

要らないって言ったのに
ほんとに真面目だな

騒がしい生徒とも仲良くなるAだけど、やっぱり彼女自身は礼儀正しくて優しかった。

さっきのお返しの時だって

(A｢あっ、すみませんっ/////｣)

うっかり手を握って慌てる顔が真っ赤で。

可愛くて可愛くて。

今思い返しても胸が熱くなる。

つい反則なんて呟いてしまったけど多分Aには聞こえてないだろう。

俺は、机上にある整理途中の書類を眺めながら深呼吸した。

まだやらなければいけないことが山のように残っている。

新｢(こっから残業か。)｣

今日は自然とだるくない。

Aがくれたやつ飲んで頑張ろっと。

俺はいつもよりぬるいジュースを一気に飲み干して仕事に向かった。