sweet9.尾行作戦 〈side.坂田〉 ページ9
ども。坂田です。
今日は浦島坂田船両国のリハーサルの日…だがしかし!
どうにも最近、うらたさんの様子が変だ。
よく用事とか言ってどっか行くし、それどころか、たまーに話しかけても上の空な時あるし。
…これは怪しい。
なので、うらさんが部屋を出た隙に、
「二人ともどう思う?」
志麻くんとセンラにも聞いてみることにしました。
「…え、女?」
ふぁっ?!
ちょっ志麻くん真顔で即答しないで?!
「うらたんもついに恋する乙女かぁ〜〜??」
いやセンラもセンラで何言ってんねん。乙女ってなんや乙女って。
「もー!二人とも真面目に考えてや!!」
「…なにを?」
「ぎゃっ!!」
いつのまにやら戻ってきていたうらたさん。
怖い怖い気配消しすぎでしょ(そんなことはない)
「…なに?俺に聞かれちゃいけない話?」
「あ、いやえっと…」
そう言ってじりじりと距離を詰めてくるうらたさん。
「…まーいいや。ほら、リハ再開すっぞ」
「え?あ、うん…」
うらさんは、軽く背伸びをして向こうの方に行ってしまった。
…あれ?
いつもなら、ここで言うまで問い詰められるはずなのに。
「…なんか変?」
.
「…」
「…」
「…」
………島坂船、絶賛絶望中でございます。
リハのあと、いてもたってもいられなくなったので、またどこかに行くといううらたさんのあとをこっそり尾けてきました。
で、辿り着いたのは可愛らし〜いスイーツショップ。
…ま、ここまではいい。うらさんなら行きそうな所だからね?
しかし。
店の中の様子を見る限り、それはどう考えても閉店後みたいで。
しかもなんと、店に入るや否や女の子の店員さん?に話しかけてると来た。
店の中は二人っきりだし。
それに、店の外から見ても分かるほど仲良さげに話しててさ。
「…坂田」
志麻くんに手を肩にぽんと置かれ、
「…この世には知らないほうがいいこともあるんやで」
センラには死んだ魚の目で見られた。
「…かなしい」
「「「…」」」
三人してしばらく項垂れていると、不意に志麻くんが口を開いた。
「…」
「ん?」
「うらたさん、なんか最近様子変やったし、心配やったけどさ。なんか、今見てたら、ほんと楽しそうで安心したわ。こればっかりは俺らが口出すことでもないやろ」
「「…確かに」」
…うらさんをあんな笑顔にできる子、か__。
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音香(プロフ) - あぁー... (2017年12月6日 20時) (レス) id: 98537a5e17 (このIDを非表示/違反報告)
暖(プロフ) - らるとさん» コメントありがとうございます!(レス遅くなってすみません)嬉しいです!ぜひ完結まで見てくださるとありがたいです(*^^*) (2017年11月19日 0時) (レス) id: 2c285f09cc (このIDを非表示/違反報告)
らると - すごく続き気になります!更新おうえんしてます!(Ò × Ó) (2017年11月13日 19時) (レス) id: 88d6a4021e (このIDを非表示/違反報告)
暖(プロフ) - 夜露なぎささん» コメントありがとうございます!誤解させてしまってすみません>< 暖かいお言葉ありがとうございます!これからも頑張ります(*´`) (2017年11月2日 19時) (レス) id: 2c285f09cc (このIDを非表示/違反報告)
夜露なぎさ(プロフ) - とりあえずお疲れさまでした!ここまで読んで終わっちゃうのかな、って一人で寂しくなったんですけど、まだ続くようで安心しました!!これからも応援してます!頑張ってください~!! (2017年11月2日 18時) (レス) id: 3298343109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暖 | 作成日時:2017年10月9日 10時