sweet3.カッコつけたい ページ3
「…店員さん、いい人ですね」
「え、そうですか?ありがとうございます〜」
その言葉をお世辞と受け取ったのか、苦笑いする彼女。
いや、本心だけどね?てか俺めっちゃナンパしてるみたいじゃん。やめよ。
「あ、注文いいですか?」
「はい!何になさいますか?」
「えーと…男友達への誕生日ケーキなんですけど…彼、お酒とか好きなんであんま甘くなくてお酒に合いそうなのがいいかも…」
「わかりました!…えーと、甘さ控えめでお酒に合うケーキですと…チーズケーキとかオススメです!」
メニューを指さして説明してくれる店員さん。
どれも美味しそうだけど…迷うな。
そんな俺の様子を見かねてか、店員さんが口を開いた。
「焼いたベイクドチーズケーキや冷やして固めたレアチーズケーキなんか美味しいですよ!」
「じゃあこのベイクドチーズケーキにします」
「かしこまりました!お誕生日ということですので、チョコプレートやローソクなども付けられますがいかがなさいますか?」
「あ、お願いします」
「チョコプレートにお名前はお書きしますか?」
うーん…センラって言いたいけどここにcrewいたら困るしね。やめとこ。
「大丈夫です」
「はい、2500円になります!では少々お待ちください」
すると、ショーケースからケーキを取り出した店員さんが、厨房の方へ消える。
しばらくして、チョコプレートとローソクを持って帰ってきた店員さん。
手早くそれらを箱詰めして、俺の方に向き直る。
「お待たせしました!お代をいただきます〜」
「はい」
俺が取り出したのは3000円。
「3000円お預かりします。お釣りg「あ、お釣りいらないです」
「え?」
驚いた彼女が、目を丸くする。
「さっきの女の子のケーキ代、俺にもカンパさせてください」
「でも…悪いですよ」
そう言って中々聞かない店員さん。
「じゃあ…こうしましょ。それは俺から店員さんへのチップってことで」
「え…」
「じゃ」
ケーキを受け取って、店を立ち去ろうとすると、
「あっ、ありがとうございます!またのお越しをお待ちしております!」
わたわたと言う彼女が、とても可愛かったりして。
「また来ますね」
ちょっとカッコつけたかったんだよ。
.
「ねえ、さっきの見た?」
「見た見た!店員さんも優しいなと思ったけど、男の人めっちゃ神対応だったイケメン〜〜」
.
恥っず!!!
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音香(プロフ) - あぁー... (2017年12月6日 20時) (レス) id: 98537a5e17 (このIDを非表示/違反報告)
暖(プロフ) - らるとさん» コメントありがとうございます!(レス遅くなってすみません)嬉しいです!ぜひ完結まで見てくださるとありがたいです(*^^*) (2017年11月19日 0時) (レス) id: 2c285f09cc (このIDを非表示/違反報告)
らると - すごく続き気になります!更新おうえんしてます!(Ò × Ó) (2017年11月13日 19時) (レス) id: 88d6a4021e (このIDを非表示/違反報告)
暖(プロフ) - 夜露なぎささん» コメントありがとうございます!誤解させてしまってすみません>< 暖かいお言葉ありがとうございます!これからも頑張ります(*´`) (2017年11月2日 19時) (レス) id: 2c285f09cc (このIDを非表示/違反報告)
夜露なぎさ(プロフ) - とりあえずお疲れさまでした!ここまで読んで終わっちゃうのかな、って一人で寂しくなったんですけど、まだ続くようで安心しました!!これからも応援してます!頑張ってください~!! (2017年11月2日 18時) (レス) id: 3298343109 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暖 | 作成日時:2017年10月9日 10時