機械じかけのメイドさん【na】 (ページ2)

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2話ページ2

『・・・なるほど』

どうやら総統であるなかむ様の付き人になってほしいらしい。
というかロボットって…

『カウンセリングなどをしてみればいいのではないでしょうか？』

kn「いや、それもやったんだけど、何分なった理由もなった理由だからね…」

『たしかに…』

なかむ様が人間不信になられたのは、小さい頃の乳母であり、最近までもずっと関わりがあった彼女が自分を毒殺してこようとしたかららしい。
なんとか一命をとりとめたものの、一時期は危なかったそうだ。

つまり信頼していた人から裏切られ、生死をさまよったことで…

それは人間不信になって当然かもしれない。

『ではなぜ私なのでしょうか？他のメイドに頼んでみては？』

kn「もちろんそれも考えたけど、ロボットの表情が変わったらおかしいし、あと唯一の付き人だから戦闘も出来ないとだし、ある程度信頼できないとだめ、だけどなかむに人間だと気づかれてはいけないから長年いる人はダメ。そんな条件の中君はすっごくぴったりなんだよね？」

たしかに。
あった人からまるでロボットのようだと言われるほど表情が乏しく、戦闘もまあできる。
暗殺潜入でこの国に結構貢献してるし、兵士になってから日がとてもたっているというわけでもない。

おっと、条件に当てはまりすぎて怖いくらいだ。
怖くないけど。

『ちなみにバレた場合…』

kn「ん〜、そうなるかわからないけど最悪処刑かな？幹部しかこのことは知らないし、できるだけ庇うけどこの国の総統はなかむだからね」

『・・・』

それ絶対断りたい任務ですね、

kn「お〜、本当に表情が変わらないね。まあさすがに処刑はないし、あっても解雇かな？もちろんこっちのほうで退職金に手は加えておくけど」

いや、条件としては悪くないのだろうか？

こんな幹部しか知らない秘密任務であれば、給料も高いはず。

そしたら親が残した借金も返せるかもしれない。

でもな…ん〜…

kn「あ、一応言っとくとこれ”幹部命令”だから」

『・・・それ絶対断れなく無いですか』

kn「ん〜？断れはするよ？もう働けなくなるけど」ﾆｺｯ

『・・・よろしくおねがいします』

そう言ってしまったが、仕方ないと思う。

＿＿とまあ、こんな事があって、今の私はロボットメイドとしてこの国のトップであるなかむ様のメイドをしている。

決まってすぐにメイドとしての全てを叩き込まれた時はちょっと辛かった。

だが、お給料と自分の命のために頑張るしかない。