2話 ページ2
そりゃホストだって仕事。
ホストしてるのなんて女と関わりたい人もいれば、単に自分の魅力を使ってかね稼ぎしたいかの二択くらいだろう。
きっときんときさんも色んな人からお金搾り取りたいんだろうけど、金持ちじゃない私にせがまないでくれ。私ここで働いてるの給料目当て。
黒服だから十分わかってるけど、ボトルなしでもホストに貢ぐのは金がかかる。
『……だからホスト指名するのお金かかるんですよ？指名してほしいなら他の人にしてください』
身長私より高いのに上目遣いしても絶対指名しませんからね！
顔がいいからちょっとだけ心揺れたけど！！
kn「だから何度も言ってるじゃん。お金は俺が全部払うからって」
『いやいやいや！そう言って私に払わせ…いや、貴方が払ったとしても私がホスト狂いにもしなったらどうするんですか！！』
ホスト狂いとか絶対なりたくない！
別にイケメンとか興味ないですとかそういう性格じゃありませんしぃ！
そりゃブスよりイケメンのほうが好きですしぃ！！
ホスト狂いにならない自信はある。
だけど彼らみたいな顔だけで食ってける人達目の前に同じことを言えるかと聞かれれば難しいのだ。
人気ホストは女性の扱いに長けているのか、偶にドキドキしちゃうし。
私だって乙女なところはあるんですよ！！！(ヤケクソ)
kn「俺だけに溺れてくれるならいいけど他の男にも溺れちゃうのは嫌だな……」
『こわっ』
脳内でヤケクソ論争をしていると怖いこと言ってきた。
貢ぐんなら俺だけにしろってことでしょ？
優しそうに見えてもやっぱりホストは怖い。
そんな雑談(？)をしていると、いつのまにかきんときさんがイスを運び終わっていたようだ。
なんだかんだ優しいので、先程の会話はなかったことにしよう。
『ありがとうございました』
kn「どういたしまして。じゃあ俺は控室に戻るね」
そう言われたので手をふろうとすると、きんときさんが思い出したようにこちらに近づいてきた…
……え？こっちに？
どうしたのかと首を傾げていると、無言で顔を近づけてくる。
するとイケメンな顔がドアップで映り、まるで毒で痺れてしまったかのように動けなくなる。
これ以上イケメンを摂取したくないと思い反射的に瞼を閉じる。
『ッ……』
不意に首がチクッと痛くなり目を開けると、きんときさんがいつもの優しそうな笑みではなく、ごきげんな笑顔を浮かべている。
kn「じゃあまたあとで」
『はい…？』
ヤッパホストコワイ…
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_ - コメント失礼します。他の作品と出来事や会話が似ていると感じたのですが、この小説はご自身で考えられた作品ですか？ (2023年3月9日 0時) (
レス) id: 1c45d0240e (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2023年2月8日 13時) (レス) id: b3496c9ef0 (このIDを非表示/違反報告)
鬼婆 - 滅茶苦茶面白かったです！ (2023年2月6日 17時) (レス) @page9 id: 26e3f5c977 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 好きです(告白) (2023年1月15日 19時) (レス) @page5 id: 3a92fc0ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぅ | 作成日時：2023年1月15日 17時
