お助けキャラって何すれば良いんですか？ (ページ7)

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5話ページ7

『それで、ショッピ君は本当に屋敷の外でよく会っている女性はいないの！』

syp「会ってるって…。A様の専属執事がどっかに毎度行くわけないじゃないですか？ほんとにその質問何なんですか？」

ショッピ君はおそらくヒロインさんと会っていると思われるのに、全然教えてくれない

会ってるはずなんですよ……

だって！スマホを毎日確認しているのですが、今では好感度が♢98って書かれているんですよ！

乙女ゲームって学園モノのはずですよね！なんでもうこんなに高いの！って言うことは気にしないほうが良いです

多分漫画でよくあるヒロインさんが転生者とかそういうメタ展開じゃないんでしょうか？

syp「あ、そんな事言ってる間につきましたよ」

『わかったわ』

ショッピ君が先に馬車から降りて手を私の方へ差し出す

前世の記憶持ちだと馬車は少し辛いのよね……

ro父「これはこれは、アンジュ家のA様ではないですか！ようこそいらっしゃいました」

『いえ、こちらこそ。名家と名高いアルバート家のお茶会の招待していただき誠にありがとうございます。ご紹介に預かりました。A・アンジュと申しますわ』ﾆｺｯ

前世よりお嬢様って感じがするから、演技力に磨きがかかった気がするな……

視線を感じたので、そちらの方を見る

黒曜石のようにキラキラしているようにも見える美しい黒髪を巻いて、燃えるように真っ赤な瞳がキリッとしていてとても美しい少女だ

髪や瞳の色から見るに、おそらくアルバート公爵家の一人娘であり、第2王子の婚約者でもあるローズ・アルベート令嬢なのだろう

ro「……貴方！私の取り巻きにしてあげるわ！」

『へ？』

微動だにせず見つめられていると思ったら、取り巻きに？

え？一応爵位も同じだし、同じくらいの名家の相手に取り巻き……？

ro「あら？私の取り巻きになったことがとても嬉しいのかしら？」

何故こんなにも自信満々なんだろうか……

というかショッピ君の視線も痛い

私に向かってじゃないっぽいけど殺気のようなものを感じる……

ro父「ローズ！初対面でそれは失礼だろ！」

ro「え？だって私の取り巻きなのよ？光栄なことではないの？」

あ、この子世間知らずだ

『落ち着いてください。ローズ様ですよね？』

ro「えぇ。私は第2王子の婚約者であり、名家と名高いアルベート公爵家の令嬢よ！知ってて当然でしょ！」

もしかしてこの子……

悪役令嬢？