第1章 1話 ページ1
御歳24の我がボスには妻子がいない。現代において考えてみればいなくともおかしいわけでは無いのだけれど、我がボスは初恋をこじらせているのだ
「A、結婚してくれ。ここにサインを」
「この紙切れは私が処分しておきます。そしてお仕事をしてください」
10歳にして結婚してくれと私に対して申し出た我がボスは……今日も諦めてはくれないらしい
いや、あの時はまだ私も20歳だったし、まだ笑い話で済んだのだ……しかしもう私は三十路を過ぎた
ここまでくるとさすがに笑えなくなってきた
「ハネムーンの準備も万全だ。いつでも行ける」
「あら、彼女もいないのに気が早いんですね。誰かいい人でもいましたか？」
にこやかにそう我がボスに尋ねるとボスもお返しのように綺麗な笑みを見せながら私を指さして清々しいほどにいい声で言った
「目の前にいるが？」
「すみません、耳が遠くなったようでよく聞こえません」
「そんなAも好きだ」
「すみません、二度と言わなくていいのですがやはり耳が遠くなったのか聞こえませんね」
「Aが好きだ」
「二度と言わなくていいと言ったんだが？」
流石に口調が崩れる。こいつ私の話を聞いていないな？好きな人の言葉はちゃんと聞いておいた方がいいと思うのは私だけか？
「Aの為にいい観光スポットもおさえた。絶対楽しいハネムーンになる」
「それはそれは、ではさっさとお相手を探して捕まえてきてくださいね」
この子は何を言っているんだ？という顔をしている。いや恐らくは「Aと行くんだが？」と言い返そうとしているんだろう
勿論、そんな言葉を言わせないように必要な資料だけを渡して
私は部屋から出て行ったのだった
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卍 - ９話のXANXUSのセリフでオレのどこが、がオレの事がになっています。完結、お疲れ様です。 (2018年6月2日 16時) (
レス) id: 4d5b6b3873 (このIDを非表示/違反報告)
心葉(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！最初っから最後まで最高でした！！お疲れ様です！ (2018年3月14日 21時) (レス) id: ecb5da946f (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - 心葉さん» ありがとうございます!!私も可愛いざんざすくんが好きすぎてこうなってしまったので気に入ってもらえて良かったです……っ。これからもよろしくお願いしますね!! (2018年2月26日 18時) (レス) id: 6525a38610 (このIDを非表示/違反報告)
心葉(プロフ) - 可愛いボスに心奪われました…!ザンザスくん尊い…!応援してます、頑張ってください!! (2018年2月26日 16時) (レス) id: effebee7f9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎ(プロフ) - かぼちゃポンタさん» お粗末さまでした!!!そしてまだまだ出しますからこれからも見てってくださいね!!! (2018年2月25日 2時) (レス) id: 6525a38610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎ | 作成日時：2018年2月23日 12時
