114 ページ14
「もっと欲張りになっていいんだよ?」
俺は北山に言った。
「藤ヶ谷と居られるだけで十分欲張りだろ。」
「うん。わかった。」
「藤ヶ谷?」
北山は不安そうに俺の顔を覗き込んだ。
人の気も知らないで。
これ以上、好きになったら本気でやばい。
自制心が効かなくなる。
「煙草吸ってくる。」
俺は足早にベランダに出て、煙草に火を付けた。
「ふぅ。」
俺の口から煙が空へと登る。
煙を見ながら、ふと空を見上げると、そこには綺麗な月が見えた。
「そういえば今日は十五夜だっけ。」
満月が照らしているせいか、いつもよりも夜空が明るく感じられた。
「藤ヶ谷?」
振り返るとそこには北山が居た。
俺は煙草の火を消して、そっと彼に近づく。
北山の頬にそっと触れる。
彼の体温を確かめ、そっと唇にキスをした。
少しづつ、舌を絡ませると北山から声が漏れる。
「聞こえるよ?」
「んっ/藤ヶ谷、煙草の味する…」
「吸ってたからね。嫌い?」
「ううん。」
「良かった。」
俺はそっと彼のシャツの中に手を入れる。
「だめだって/」
「なんで?」
「なんでって、/ここ外//」
「あ、そうだった。部屋行こう。したい。」
「したいって/藤ヶ谷から珍しい///」
「そうかな?」
俺は頬を赤く染める北山の手を引き、寝室へと向かった。
332人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちび(プロフ) - めっちゃ良かったです。翔と透に藤北の二つの物語、藤がポロっと告白した件叫んじゃいました、このドラマめっちゃ見たいですわ藤北最高ですね。可愛いのもあざとい感じも素晴らしかったですわ、ぜひ続編をお待ちしてます、藤北も一緒に暮らすんですかねそれも良いですね (2023年3月30日 15時) (レス) @page37 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルナ | 作成日時:2022年8月15日 13時