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目覚めの朝 4 ページ14

「ご馳走様でした。あー、美味かった。」

「お粗末さまです。」

「この味噌汁まじで美味かった。」

彼は俺の作った味噌汁が相当気に入ったのかお代わりまでしてくれた。

「味噌汁にはこだわりあるんだよな。」

「俺なんか、インスタントで済ませてる 笑」

彼は笑いながら言った。

「藤ヶ谷くんには迷惑かけたし今度お礼させてよ。俺、そろそろ仕事行かないといけないから連絡先交換しない?」

彼は俺のことを“ 酔った自分を介抱してくれたいい人”と認識しているのだろう。
俺には好都合だった。
まさか彼の方から連絡先を教えてくれるとは…

また彼に会える=血を吸える

俺は邪な考えを胸にしまい込んで微笑みながら言った。

「もちろん。俺もまた北山くんと飲みたいと思ってたしね。」

俺はリビングに置いてあるスマホを持ってきて、彼の連絡先を登録した。

“ 北山宏光”

俺の電話帳に獲物の名前が…
俺はスマホの画面を見ながら、彼に気づかれないように悪戯な笑みを浮かべていた。

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作者名:ルナ | 作成日時:2020年3月25日 1時

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